広島 原爆の日。20220806。 2022/08/06
(写真は、広島 原爆ドーム)

朝の6時前から近所のセンダンの木のセミたちが、短い命の元気な声を出しています。

2022年、令和4年8月6日、戦争が終わって77年目の夏、空は真っ青、快晴です。

【再録】
私の兄は昭和15年12月1日に土浦海軍航空隊に入隊し、海軍一等飛行兵曹として、昭和19年2月5日、海軍の大艇を操縦中に殉職しました。
二十歳の若さでした。
戦後生まれの私は、仏壇に置いてある軍服姿の兄の写真でしか、知ることはできません。

被爆の後の長崎で撮られた「焼き場に立つ少年」、米軍のカメラマン、ジョー・オダネルさんが撮った写真。
火葬の順番を待っている、死んだ幼い弟を背負って、直立不動で前を真っ直ぐ見て、唇を噛み締め立っています。

ローマ教皇がこの写真を見て、日本を訪れ、核兵器と戦争の廃絶を訴えました。

私たち一人一人、みんなが持って生まれた尊い命、兄や妹、兄弟、父や母、おじいちゃん、おばあちゃんとの日常生活が一瞬のうちに吹き飛ぶ戦争。

今日も、戦争や災害、不慮の事故などで亡くなった方の霊よ、安かれと、静かに祈る1日です。

コロナ禍の中、鳴門市の花火大会も阿波踊りも、今年も中止となります。
平穏な日常生活、親しい人との笑顔の会話や会食、何気ない当たり前のことだったことが、今はただ懐かしい毎日となりました。
早く収まることを祈るばかりです。

また、元気にお会いしましょう。
第2回(令和4年6月)定例議会 質問と答弁。➂ 市民協働によるまちづくりについて。20220616。 2022/07/06
➂ 市民協働によるまちづくりについて。
   職員専任制度について
【質●問】
この職員専任制度について、コミュニティーのまちづくりについての質問であり、これまで、何度か質問して、提案してまいりました。
平成23年3月に制定された鳴門市自治基本条例の趣旨にそった提案です。

鳴門市自治基本条例の前文には、次のように、高らかに、宣言されています。

「鳴門市の先人たちが、大切に守り続けてきた豊かな資産を、将来に引き継ぐとともに、このまちに生きることに誇りが持てる鳴門市を目指さなくてはなりません。
鳴門市を取り巻く社会環境が大きく変貌しつつあり、地域の課題の解決にむけた、自治の推進に取り組んでいくことも求められています。
こうした背景のもと、私たち1人ひとりが、自らの役割や責務を自覚し、主体的に市政に参画するとともに、議会や行政の責務や特性を理解し、信頼し、また補完しあいながら、それぞれの持つ力を発揮して、まちづくりを進めていくことが必要です。
ここに私たちは、鳴門市の自治のあり方を明らかにし、市民等が主役のまちづくりを実現するため、この条例を定めます」

この前文には、市民が主役のまちづくりを進めるために、参画、協働、情報共有が基本原則です、それで、市民等が主役のまちづくりを実現しましょう、と定められています。

そして、鳴門市自治基本条例の、

第3条 この条例は、鳴門市におけるまちづくりの基本理念、及び基本原則を定めた、最高規範性を持つものであり、市民等、及び市は、誠実にこれを守らなければなりません。

(組織体制)として、
第26条 行政は、事務及び事業の運営が効率的に行われるとともに、市民等にわかりやすい機能的な組織づくりを行い、効率的な行政運営と行政サービスの向上に努めなければなりません。

とあります。

さて、地域では、各地域の町内会・自治会や社会福祉協議会などの、地域活動をする諸団体を総まとめにした「自治振興会」を中心に、まちづくりが進められています。

その活動の拠点は、主に公民館であります。
この公民館に、「鳴門市におけるまちづくりの基本理念、及び基本原則を定めた、最高規範性を持つ」鳴門市自治基本条例の主旨を具現化した、市民と行政と議会とを結ぶ、パイプ役になる地域担当職員を専任し、配置しては、どうか、というのが、質問、提案であります。

常勤の配置が難しいようであれば、日頃は、自分の配属部署で仕事をしつつ、自治振興会の総会や、地域の行事などの時には、その地域に出かけていって、地域の課題や問題点の解決のために、行政との橋渡し役を勤めるという、担当制にしてもいいのではないでしょうか。

今こそ、このような体制が求められていると思いますが、どのようにお考えなのか、質問します。

【答●弁】
地域への専任職員についてですが、
公民館運営の現状を述べますと、市内に9つある大型公民館は、その運営を各地区自治振興会等に一部業務委託しており、その目的は、「地域の特色を活かした運営体制づくり」の構築にあり、管理業務の一部を地域に委託することにより、地域住民の意見を尊重した独自性を持った運営を行えることを期待したものです。

また、公民館長には、主にこれまで地域活動に携わった経歴があり、地域の実情をよく知る人材を会計年度任用職員として任用しております。

一方、専任職員の配置にあたっては、担当地域の相談役や地域と行政をつなぐパイプ役となり、関係部署や機関への連絡調整を行うとともに、協働を実践することが期待されるものと思われます。

現在、市民ニーズが多様化、複雑化している中において、担当地域におけるさまざまな意見や要望に対応することによる職員の負担増や、地域における自主的・自立的な活動能力の低下を招きかねないといった課題もありますことから、引き続き調査研究が必要であると考えております。

今後も、人口減少や少子・高齢化が進む中で、将来にわたり地域住民の皆様が主体となって、まちづくりに持続的に取り組めるよう、地域と行政の連携方法について、検討してまいりたいと考えております。

【意見●要望】
市民協働によるまちづくりについて。
   職員専任制度について
ご答弁は、
「専任職員の配置にあたっては、担当地域の相談役や地域と行政をつなぐパイプ役となり、関係部署や機関への連絡調整を行うとともに、協働を実践することが期待されるものと思われます。
現在、市民ニーズが多様化、複雑化している中において、担当地域におけるさまざまな意見や要望に対応することによる職員の負担増や、地域における自主的・自立的な活動能力の低下を招きかねないといった課題もありますことから、引き続き調査研究が必要であると考えております。」

十分に、引き続き調査研究してください。研究の成果を期待しています。

職員の地域専任制度を考えることは、行政の組織・機構のあり方、すなわち、行政の仕事、役割とは何か、ということに尽きます。
そして、行政は、どこで仕事をしているのか、どこに向いて仕事しているのか、何のために、誰のために、仕事しているのか、そして、なぜ、鳴門市という自治体が存在しているのか、という基本に立ち返って、しまいます。

千葉県の松戸市の、皆さん御存じだと思いますが、松本清市長さんですが、9代目の市長さんであります。
松本清市長さんの市政のスローガンは「市役所とは、市民のために役立つところの略称である」と、これをスローガンにしていたようであります。
そこで、特に有名になりましたのが、御存じのように「すぐやる課」の創設であります。
これは1969年、昭和44年9月の定例会で、松本清市長さんが、議会に正式表明しました。
その時、「すぐやる」というのが平仮名で、平仮名の課なんかは、という反発がありましたが、結局は、市長の熱意で「すぐやる課」ができました。

議会で通過した後、2日後には、すぐに2人を配置し、その後、わずか4日間で5人体制になって、市民からの要望、要求、陳情等々の電話があれば、すぐに専用の車で現場に駆けつけました。
稟議書の判こを回さずに、すぐに、そこで対応する。
「すぐやる課」が、市長直属の課であったということで、市民にとっては、ありがたかったようです。
先日、松戸市のホームページを見てみますと、当然のことでしょうが、「すぐやる課」は、まだ、ありました。

市の組織・機構というのは、国と県と連携した課を編成するというのは、大事なことでしょう。
しかし、市民の方々からは、やはり市役所に対して、身近なところで陳情、要望、要求がありますから、それに、即、対応できるということも大事でありまして、この点からの、組織・機構のあり方も大切なのでは、ないでしょうか。

地域の公民館に、市の職員が専任職員として、常駐し、どのような仕事をするのかというと、「地域の村長さん」のような役目をするわけです。
つまり、地域でできること、本庁まで上げていく必要がないものは、公民館に寄り合って、すべて地域で、公民館でやっていこうじゃないか、ということであります。

そこでは、地域の日常生活、市民の様子、市民のいろいろな悩み事の相談等々に直結しています。道路修繕や空き家対策、独居老人の相談もあれば、介護、福祉、医療などのいろんな相談があります。
それらは、本庁の中での対応は、それぞれの担当の部署に分かれておりますけども、公民館の専任職員「地域の村長さん」は、一人でもって、それを全般にわたって受けていくのです。
もちろん、そこで解決できないものは、本庁に持っていくのですが、そういうような地域の最前線で、地域の実態に対して、行政が対応していく、ということであります。

当然、そこでお聞きした御意見等は、その方、専任職員「地域の村長さん」の、その後の行政マンとしての自分の政策、事業立案、実行・実践の基本となっていく、こういうことであります。

以上、鳴門市自治基本条例の趣旨である、まちづくりの基本は、市民一人一人の目線に立った、まさしく市民等にわかりやすい機能的な組織をつくりことであり、具体的には、専任職員「地域の村長さん」のような、行政と市民とのパイプ役をつくるのか、どうかで、活気ある地域づくり、魅力あるまちづくりとなるか、どうか、左右されるのではないでしょうか。

専任制度を作ってください。きっと、うまくいきます。

以上、意見と要望とします。
第2回(令和4年6月)定例議会 質問と答弁。➁ 助け合い、支え合いの地域づくりについて。20220616。
 2022/07/06
➁ 助け合い、支え合いの地域づくりについて、
   自治振興会の充実、活性化について、
   町内会・コミュニティの充実、活性化について。
【質●問】
平成5年の東四国国体、多くの選手団の方々が鳴門市にお越しになり、鳴門市では民泊、各家庭で選手をお迎えしました。地域の方のお世話で、近所の集会所で、朝晩の食事の配膳、片付けなどをしました。
東四国国体は、市役所も全職員、地域コミュニティも幅広く結集して、まさしく鳴門市全市を挙げて、大成功でした。

その当時、鳴門市内の各地域には、地区の社会福祉協議会や町内会、老人会、婦人会、地域の安全を守る会、PTAなど、多くの団体があり、さまざまな活動をしていましたが、その団体に所属していない個人は、地域のコミュニティ活動に参加できませんでした。

そのような中で、地区に暮らす住民であれば、誰でも気軽に地域活動、コミュニティ活動に参加できるようにと、地区自治振興会が発足しました。
東四国国体を成功に導いた情熱と行動力を地域づくりに発揮していただきたい、との鳴門市から提案があり、平成6年12月5日には、市内で最初に、木津神地区の自治振興会が設立されたのです。

そして、平成8年5月17日には、各地区の自治振興会が集まり、鳴門市 自治振興会 連合会が設立されました。
その後も、各地域では、体育、文化、環境、福祉、安全に関する事業が活発に行われています。

現在、市内にある14の地区自治振興会では、各地域によって地域の課題や行政への要望は多様であり、地域の課題については、主に、個人や議員からの提案や要望を受けるのではなく、常に、鳴門市から14の地区自治振興会に出向いて行って、地域の要望を聞きながら、事業予算に反映されています。

また、地域での活動と言えば、例えば、燃えるゴミ、燃えないゴミの収集方法などを相談し合って、クリーンセンターとの話し合いを以って、美しい町となるような、ゴミの収集方法を決めていくこと、

また、夜道を安心して歩けるように、防犯灯の設置場所について話し合ったり、防災について活動したり、公園や道路の草抜きや、花を植えたりする美化活動など、ご近所を住み良い所にしていく様々な活動を行われています。

そして、それらの地区自治振興会活動の「絆」、根本、基本となっているのが、ご近所の「町内会・自治会」などの、地域のコミュニティ活動であります。

しかしながら、最近は、大きな課題が出てきています。
それは、「町内会・自治会」への加入率が低迷しているのです。また、お世話人の成り手が、不足しているのです。
また、地域によっては、「町内会・自治会」が組織化されていないところや、お世話人の成り手がなくて「町内会・自治会」活動が停滞しているところもあります。

最近は、特に、このコロナ禍の中、一人暮らしの方、高齢者世帯、介護が必要な方や障害をお持ちの方々に「関心を持ったり・心配したり」するなど、ご近所として、お互い様とか、支え合い、助け合いの気持ちや、その気持ちが表現できる行事やイベント活動が制限されていて、お互いの交流が、ますます希薄に成りつつあります。

このような状況の中で、助け合い、支え合いの地域づくりとして、地区自治振興会活動の充実・活性化について、そして、その中核をなす団体である「町内会・自治会」の充実・活性化について、鳴門市としては、どのようにお考えなのか、取り組んでいるのか、質問します。

【答●弁】
自治振興会及び町内会活動についてご質問をいただいております。
まず、自治振興会の充実と活性化ですが、
自治振興会は、東四国国体を契機として、平成6年から8年にかけて市内全域に組織され、地域活動の中心を担う協働のパートナーとして位置づけており、地区内の町内会や自治会、婦人会といった多様な団体・組織の連絡調整役を担っていただいております。

また、より良い地域づくりに向け、環境、体育、福祉、安全等の専門部会が設けられ、不法投棄防止や資源ごみ回収、グラウンドゴルフ大会、高齢者慰問、炊き出し訓練など、地区の実情にあった様々な活動を行っていただいております。
市では、こうした活動の充実を図るため、各地区がそれぞれの地域課題に合わせて幅広く柔軟に活用できる「地域づくり事業活性化補助金」を交付し、支援を行っております。

次に、町内会・自治会活動の充実と活性化に関するご質問ですが、
町内会や自治会は、住民の一番身近な任意団体であり、地域清掃、防災訓練、地域の祭りなど、生活に密着した多様な活動を行っています。

しかし、近年では核家族化の影響などによる若い世代の町内会離れ、高齢化による担い手不足、加入率の低下などの課題に直面しております。

町内会や自治会は、地域コミュニティの中心となる存在であることから、市では、活性化につながる加入促進を図るため、平成28年に鳴門市自治振興連合会及び公益社団法人徳島県宅地建物取引業協会と3者協定を締結し、それぞれに加入の受付や連絡、住宅購入者等への周知や呼びかけなどにご協力をいただいております。

また、市公式ウェブサイトでの周知や市民課窓口などにおいて、他市町村からの転入者に対してリーフレットの配布を行っております。

さらに、加入を希望する方と町内会や自治会との取次も行っており、活動に携わっていただけるようお願いしているところです。

今後におきましても、加入促進などの取り組みを行い、町内会や自治会活動について、引き続き積極的に推進してまいりたいと考えております。

【意見●要望】
助け合い、支え合いの地域づくりについて、
   自治振興会の充実、活性化について、
   町内会・コミュニティの充実、活性化について。

今年は、鳴門市自治基本条例の制定・施行から、11年になります。
この条例の基本理念は、「市民が主役のまちづくり」です。

ご答弁では、
この条例の基本理念のもと、地区自治振興会では、文化、環境、福祉、体育、安全などの専門部会が設けられ、地区の実情にあった様々な活動を行っていただいており、この活動の充実のために「地域づくり事業 活性化 補助金」を交付し、支援しています、とのことであります。

「町内会・自治会」は、住民同士の自由意志によって結成される任意の団体であり、原則は、全世帯で構成されますが、加入・脱退は自由であります。
 そのような地域の任意団体を基盤とした、地区の自治振興会の活動が活性化するように、鳴門市としてどのような取り組みをしていくのかをお聞きしましたが、ご答弁にありましたように、鳴門市からは、これと言った、十分な回答は望めませんでした。

しかしながら、「町内会・自治会」活動こそが、地域の活性化や地域住民の絆・連携に必要な活動であることは、みんなが共通認識していることと思います。
今こそ、行政施策や行政の事業と「町内会・自治会」活動との関連を、もっともっと深めなければ成らないと思います。
この点、重要な課題・目標であります。

私たちは、ここに生まれ、ここで育ち、ここ鳴門に住んで、ここで死んで行きます。
その人生の中で、地域コミュニティこそが、人々の「安心・安全」な日常生活のすべての原点であります。地域自治の原点であります。

今の災害、コロナ禍の中で、分かってきたこと、それは、鳴門市に住んで、知り合いや、仲間たち、町内会やお隣り同士や、ご近所の方との楽しいコミュニケーション「絆」こそが、実は、人生のすべてかもしれない、ということであります。

鳴門市の最高規範である鳴門市自治基本条例に提唱された理念であります「市民が主役のまちづくり」として、地域の防犯・防災活動、美化活動、子どもたちへの見回り安全対策活動などを通じて、自治振興会や「町内会・自治会」の大事さが、再認識され、これからも、多くの方が活動に参加する中で、今後さらに、助け合い、支え合いの地域まちづくり、安全・安全のまちづくりを進めてまいりましょう。

以上、意見と要望とします。
第2回(令和4年6月)定例議会 質問と答弁。➀安全なまちづくりについて。20220616。 2022/07/06
【質 問 項 目】
➀ 安全なまちづくりについて
   道路の安全確保と歩道の安全確保について
➁ 助け合い、支え合いの地域づくりについて
   自治振興会の充実、活性化について
   町内会・コミュニティの充実、活性化について。
➂ 市民協働によるまちづくりについて
   職員専任制度について


➀ 安全なまちづくりについて、
   道路の安全確保と歩道の安全確保について。
【質●問】
平成13年、2001年6月8日、あれから21年が経過しました。
大阪教育大附属 池田小学校において、校舎に侵入した者が、教室にいた児童らに包丁で襲いかかり、2年生の女の子7人と1年生の男の子1人が殺害され、他にも13人の児童と2人の教員が重軽傷を負いました。悲惨な事件であります。日本全国に衝撃が走りました。

この事件から、学校の安全について、これまで以上に、より一層、徹底して学校を守るということで、授業中は正門に鍵をかけたり、防犯カメラや防犯ベルを設置したり、地域の見守り隊が、常に学校周辺を巡回したりして、子どもたちの安全を守っています。

また、学校周辺の道路から、学校の校舎や校庭を見渡せるように、学校の周囲の樹木を低く、小さく剪定したり、また、地域の公園では、周辺の道路から、公園の中で遊ぶ子どもたちの様子がよく見えるように、監視できるように、公園の周囲の樹木を低く、小さく剪定するなどの、様々な安全対策がとられるようになりました。

それでは、鳴門市の歩道にある街路樹や、周辺の「つつじ」などの植え込みは、どうでしょうか。安全でしょうか。

鳴門市の歩道にある街路樹は、鳴門市からの提案で始まりました。平成3年のことです。
市内各地区の主要な道路に、街路樹を植えて、美しい町並みにしましょう。そして、2年後の平成5年 東四国国体の時には、私たちの町、鳴門市を美しい町並みにして、多くの方をお迎えしましょう、という鳴門市からの提案でした。

しかし、私はその時、この提案に反対しました。これから何年かして、街路樹が電線にかかるほどに大きくなったり、枯れ葉や枯れ枝が、大量に歩道や車道に散らかったり、街路樹の根元の周りの雑草が伸びてきたら、いったい誰が、枝木を剪定したり、枯れ葉を清掃するのでしょうか、と尋ねたのです。

当時の市の、理事者の方のお答えは、
「街路樹の前の家の方々に、ボランティア精神で、清掃をお願いできたらと思いますが、街路樹の前に家がなかったり、清掃が出来ない場合は、最終的には、鳴門市が、責任を持って、整備してまいります」とのお約束でした。

その後、台風で倒れても、新しい樹が補充されることもほとんど無く、最近では、樹木が大きく成長して、枝葉が電線にかかるようになっても、なかなか、その枝葉を剪定しなかったり、また、枯れ葉の時期には、歩道や道路に、枯れ葉や枯れ枝が散らばっても、清掃が遅れたりして、見苦しい景色となっているのです。

初夏のこの時期は、歩道にある街路樹や雑草が無造作に生い茂り、車道にまで、せり出してきています。
 自動車を運転していて、歩行者を確認しにくい場所があったりして、危険な状態になっています。

特に目立つ場所は、市役所の周辺、城見橋あたり、立岩の県立運動公園・スポーツパークの周辺、その正面の道から、うずしお高校を通って、第一小学校にかけての広い道など、また、桑島の大型スーパーの前の川沿いの歩道、水道会館あたりの道筋など、です。

車で、交差点を左折する、左に曲がる時に、歩道の大きく生い茂った雑草が、横断歩道への視覚をさえぎって、信号待ちの人が見えなかったり、横断歩道を渡る人が確認しにくかったりで、とても危険です。

また、自転車やオートバイが、車道の端を通行する時、伸びている雑草を避けようとして、車道の中央の方にふくらんできて、危うく自動車と接触しそうになる事があります。

今のこの時期に、軽自動車や自転車で走ってみて、現場の様子を見てください。走ってみれば、分かります。

実際に足を運んで、現場の様子、街路樹と雑草と、植え込みの状態を見てみてください。見れば分かります。

また、歩道の状態ですが、大きく成長した街路樹の根が、周辺の歩道を盛り上げて、歩く人がつまずくなど、通行に危険な歩道、通学路が、数多く見受けられるようになりました。
場所によっては、地域の方の心温まるボランティア活動によって、街路樹のまわりの雑草が、定期的に除草され、街路マスには美しい花が植えられていたりしますが、多くの方をお迎えする観光文化都市・鳴門にしては、とても見苦しい歩道が、あちら、こちらにあります。

特に、今のこの時期です。歩いて、現場の様子、状態を見てみてください。現地を見れば、分かります。

以上のように、鳴門市が責任をもって管理します、と約束したにもかかわらず、大きく成長した街路樹やその周辺の植え込みの「つつじ」や雑草を、一年を通して、細やかに伐採や除草されていない、低く、小さく剪定されていないので、生い茂った街路樹と雑草によって、通行の安全性に支障が出てきているのです。

命にかかわる事故が起こってからでは、遅いのです。

以上、道路の安全確保、歩道の安全確保について、街路樹の状況把握、及び維持管理をどのようにしていくのでしょうか、質問します。

【答●弁】 
道路及び歩道の安全確保についてのご質問ですが、

本市の都市計画道路の街路樹については、業務委託により、おおむね2年に1度の割合で剪定しており、軽微な剪定は、職員が専門業者の意見を参考にしつつ、樹木の成長を考慮して行っております。
植樹桝の雑草については、業務委託及び職員による除草等を行っているほか、各自治振興会等のボランティアの皆様のご協力を得て、除草しているところです。
しかしながら、市民からは、街路樹や植樹桝の雑草の成長により、
・有効幅員が減少して車両の走行に支障をきたしている
・道路標識やカーブミラーの視認性の低下がみられる
・街路樹の根上がりにより、歩道に段差が生じている
など、ご指摘いただくことがございます。
その対応といたしましては、必要性及び緊急性を判断したうえで、道路管理者と協議しながら、支障部分の剪定や、樹木の撤去など、必要な対策を講じております。

また、交通を阻害する樹木につきましては、道路の安全確保の観点からも伐採を行う必要があると認識しており、今後におきましては、職員による道路巡回の頻度をさらに増やすなど、道路交通への支障の未然防止を行うことで、市民や観光客の皆様が、道路を安全で快適に利用できるよう、街路樹の適正な維持管理に努めてまいります。

【意見●要望】

ご答弁は、

「市民からは、街路樹や植樹桝の雑草の成長により、
有効幅員が減少して車両の走行に支障をきたしている。
道路標識やカーブミラーの視認性の低下がみられる。
街路樹の根上がりにより、歩道に段差が生じている。
など、ご指摘があり、その対応として、必要性、及び緊急性を判断したうえで、道路管理者と協議しながら、支障部分の剪定や、樹木の撤去など、必要な対策を講じています。」
とのことであります。

「必要性、及び緊急性を判断し、必要な対策を講じている」とのご答弁ですが、今日現在の、剪定や伐採ができていない箇所は、必要性も緊急性もないのでしょうか。

また、ご答弁は、

「交通を阻害する樹木については、道路の安全確保の観点からも伐採を行う必要があると認識しており、今後におきましては、職員による道路巡回の頻度をさらに増やすなど、道路交通への支障の未然防止を行うことで、市民や観光客の皆様が、道路を、安全で快適に利用できるよう、街路樹の適正な維持管理に努めます。」
とのことであります。

「交通を阻害する樹木については、道路の安全確保の観点からも伐採を行う必要があると認識しており」と言われますが、それでは、今日現在、「交通を阻害する樹木」は、市内のどこの場所の樹木のことでしょうか。

あえて、再問は、しません。市民から指摘があり、道路管理者が認識しているのなら、通行の安全確保のために、今日にでも、明日にでも、すぐさま剪定や伐採を行ってください。

以前に要望して、改善された場所ですが、第1中学校の横にある、マクドナルドの店舗の横断歩道のところ、交差点コーナーには、見通しの悪い状態の街路樹や植え込みがありましたが、今は改善されて、車が左折するときに、横断歩道の歩行者を認識しやすいようにと、ガードレールになっているのです。

すべては現場です、現場にあります。現場の危険性の状態を見極めて、早急に、危険性を回避する処置を取っていただきたい。

また、以前に、「鳴門市自転車活用推進計画について」、街路樹、植樹マス、路肩や側溝にある雑草や土を取り除くこととして、車道・歩道の安全対策について、質問しました。

 その時のご答弁は、
【国道や県道の整備の推進については、本市の主要なサイクリングコースを構成する路線も多いことから、国や県と、認識の共有を図りながら、協議を進めていきたいと考えております。
 また、市道の整備につきましては、自転車を利用する方が安心して、安全かつ快適に走行できる道路環境を目指し、警察などの関係機関とも連携しながら、検討を進めてまいります】
でありました。

道路環境の安全対策が検討されていることと思います。どうか、関係機関と協議、検討して、走行に安全な道路となるように、整備していただきたい。

以上、道路の安全確保への意見と要望とします。



沖縄全戦没者追悼式。20220623。 2022/06/24
太平洋戦争 最後の激戦地 沖縄戦 終結から77年

「慰霊の日」令和4年6月23日 沖縄全戦没者追悼式

この沖縄全戦没者追悼式で、沖縄県沖縄市立山内小2年 徳元穂菜(ほのな)さん(7歳)の朗読「平和の歌」(タイトルは「こわいをしって、へいわがわかった」)

 「こわいをしって、へいわがわかった」
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや
おばあちゃんも
いっしょに
みんなでお出かけ
うれしいな

こわくてかなしい絵だった
たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん

風ぐるまや
チャウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった

おかあさんが、
77年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ

たくさんの人たちがしんでいて
ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが
かなしそうに見ている

こわいよ
かなしいよ
かわいそうだよ
せんそうのはんたいはなに?
へいわ?
へいわってなに?

きゅうにこわくなって
おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした
これがへいわなのかな

おねえちゃんとけんかした
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた
そして仲なおり
これがへいわなのかな

せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように
こわいをしって、へいわがわかった


吉田拓郎「夏休み」(魂の反戦歌)
麦わら帽子は もう消えた たんぼの蛙は もう消えた それでも待ってる 夏休み
姉さん先生 もういない きれいな先生 もういない それでも待ってる 夏休み
絵日記つけてた 夏休み 花火を買ってた 夏休み 指折り待ってた 夏休み
畑のとんぼはどこ行った あの時に逃がしてあげたのに ひとりで待ってた 夏休み
西瓜を食べてた 夏休み 水まきしたっけ 夏休み ひまわり 夕立 せみの声


この沖縄戦では、日米双方で20万人余りの「死者」が出た。
何のために、何を求めて、誰のために、死んでいったのか。
銃はいらない、戦車はいらない、戦闘機はいらない、軍艦・空母はいらない
清き、尊い「いのち」を返せよ、戻せよ、この今に、この場所に。

糸満市の平和祈念公園の石碑「平和の礎(いしじ)」には、
 24万1686人の戦没者の氏名が刻まれている。
鳴門市戦没者追悼式。20220510。 2022/05/11
鳴門市の戦没者は、約3000人。妙見山の「忠魂碑」前で、追悼献花の式を行いました。

『私の兄は昭和15年12月1日に土浦海軍航空隊に入隊し、海軍一等飛行兵曹として、昭和19年2月5日、海軍の大艇を操縦中に殉職しました。二十歳の若さでした。戦後生まれの私は、仏壇に置いてある軍服姿の兄の写真でしか、知ることはできません。』

『若き16歳の兄は、どの様な思いで出兵し、家族や親せき・縁者の方々は、どの様な思いで見送ったでしょうか。そして、3年と3か月の後に、戦死です。』

『殺し合い、戦争で死ぬことに、何の意味と価値があるのでしょうか。仏壇に置いてある軍服姿の写真の兄は、何も語ってくれません。』

『私は、兄の、親と過ごした時間の短さ、自分の将来の夢を絶たれたこと、ただただ「無念であっただろう」と追悼するばかりであります。』

「平和への誓い」こそ、兄への最高の供養であります。ありがとうございます。
ハンセン病と偏見差別。20220506。 2022/05/06
(写真は、四国八十八か所・19番 立江寺)

【2001年5月、熊本地裁が隔離政策を違憲と認め、国に賠償命令。小泉純一郎首相(当時)が控訴断念し謝罪。
偏見・差別の解消の道へ、2021年5月11日で、20年。
元患者の方が「生きる望みが湧いた」、57年ぶり帰郷 家族修復 「帰って来たで。ありがとう」と泣き崩れた。「あなたも苦労したけど、家族だって差別された」 】
 以上【】は、2021年(令和3年)5月10日付の「徳島新聞」から。

20歳のころ、映画「砂の器」を観ました。白装束を着た四国遍路の親子が、海岸線を歩くシーン、強烈でした。
今、71歳です。北條民雄の「吹雪の産声」を読み終えました。
「いのちは、ねえ、いのちにつながっているんだ、よ。のむら君。」

人は、生まれ、人は、死んでいく。

その中で、ニュースは、毎日のように、戦争、事件・事故などの、無残で悲惨な「死」を伝えてきます。
自分が、もちろんのこと、望んでもいない境遇の中で、苦しんで、苦しんで、悲しんで、悲しんで、生きて、そして、死んでいきます。

幸せな一生を送る道、方法を探し求めた方々、お釈迦さまや、聖徳太子、最澄、空海、法然、親鸞、日蓮、道元など、各上人方の時代からの永遠のテーマ、苦しまずに、悲しまずに生きるとは、というテーマ、「利他と慈悲」が、未だに、すべての人々に伝えられていない、現在の、この現実の社会。

北條民雄は19歳でハンセン病、宣告、入院。その後、3年半の23歳で亡くなりました。
私の古典 歎異鈔・前文と第一条。20220505。 2022/05/05
(写真は、四国八十八か所・5番 地蔵寺)

【歎異抄・前文】
 ひそかに愚案を回らして ほぼ古今を勘ふるに 先師(親鸞)の口伝の真信に異なることを歎き 後学相続の疑惑有ることを思ふに 幸ひに 有縁の知識によらずんば いかでか易行の一門に入ることを得んや。まつたく 自見の覚悟をもつて 他力の宗旨を乱ることなかれ。よつて 故親鸞聖人の御物語の趣 耳の底に留むるところ いささかこれをしるす ひとへに同心行者の不審を散ぜんがためなりと云々。
【歎異抄・第一条】
第一条
 一 弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて念佛申さんとおもひたつこころのおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり。弥陀の本願には、老少・善悪のひとをえらばれず、ただ信心を要とすとしるべし。そのゆゑは、罪悪深重・煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします。しかれば本願を信ぜんには、他の善も要にあらず、念佛にまさるべき善なきがゆゑに。悪をもおそるべからず、弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なきがゆゑにと云々。


若い日に、この「歎異鈔」を「何が何やら解らないままに」、ただただ「古文のリズミカルな響き」を楽しんで、読んでいました。
【有縁の知識によらずんば いかでか易行の一門に入ることを得んや】
【弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて念佛申さんとおもひたつこころのおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり】
【罪悪深重・煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願】

有縁の知識、易行の一門、弥陀の誓願不思議にたすけ、摂取不捨の利益、衆生をたすけんがための願、などなど、「何が何やら解らないままに」でした。

最近では、多くの「解説書」が書店に並んでいます。
あれこれと、読み込むほどに「何となく」意味が解り始めています。
お釈迦様が説かれた「悟り」を、親鸞聖人が「そのままに」お話しされている、ということでありましょう。

このお話は、親鸞さんに限らず、空海さん、日蓮さんなども、同じことを語られていると思います。
人の「生と死」について、お釈迦様が「悟られた」慈悲、そのものであると思います。
死後の世界は、あるのか、ないのか。20220504。 2022/05/04
(写真は、焼山寺への参道にある「空海上人と衛門三郎」の出遭い)

死後の世界は、あるのか、ないのか。

経典には、ある、と書いてある。

経典、すなわち「仏説」は、悟りを得た釈尊が、45年間、各地で説法した内容を、釈尊の死後に、弟子500人が集まり、如是我聞、我聞如是、我、是のごとく、聞けり、として「編集」され、以後、釈尊のお弟子や玄奘三蔵さん、鑑真さんなどから中国を経て日本に伝わったものである。
日本では、聖徳太子さん、空海さん、最澄さん、日蓮さん、法然さん、親鸞さん、道元さん、などなどの「手から手、口から口」へ、伝えられたものである。

経典には、ある、と書いてある。その「死後の世界を知る」のが、仏教、すなわち、「仏」となられたお釈迦さんの「教」え、「仏教」であり、この「仏教」とは、その「死後の世界を知る」一点のみを説いている教えである、と書いてあるのである。

25歳から、四国八十八か所をめぐりに巡ってきたが、その巡る「目的」も「死後の世界を知る」一点のみである、というのである。

この歳になり、その一点「死後の世界を知る」ということが仏教である、という奥深い「道」に出会い、分け入ろうとしている。

さて、これから、どこに、どのように通じて行くのか、経典を精読するのみであるのか。
何をそんなに、狭い鳴門市、急いで、どこへ。20220504。 2022/05/04
ある休日の午後、5、6キロ先の量販店へ買い物に出る。
最初の信号、赤信号で止まった。後ろから、かなりのスピードで迫ってくる赤い車。急ブレーキをかけたかのように、車間距離を詰めて、止まる。
青に変わる。前方、300メートルほど先の信号は、赤だ。ゆっくりと発信しつつ、スピードを制限速度に合わせて、加速すると、その後ろからピッタリと「突いてくる感じ(煽りとも見える) 」。
見ると、30代か40代の女性のようで、何かに急いでいる様子とも取れるし、また、前が制限速度で走るから、イライラしているかのように見えるが、ピッタリと車間距離には「容赦」がない。相当テレビゲーム的なテクニックだ。
次に直角に曲がると、片側二車線となり、左側によけると、右側から急加速して、脱兎のごとく、抜き去っていく。相当優秀な強力エンジンだ。
不思議にも、そこから1キロほど先の信号が赤で、追いついた。右側車線に止まっていて、こちらが、その左側の車線に着くやいなや、信号が青に変わり、急発進して過ぎ去って行った。
ご苦労さまでございます、では済まされない。どうか、この後も、ご無事で、と願った。

狭い日本、そんなに急いで、どこへ行くんだろうか。
孤独と絶望の無念のない社会へ。20220504。 2022/05/04
以下の【 】の全文は、(徳島新聞のコラム「藍がめ」社会部・尾形つぐみ)さんから。

【不得意に寛容な社会へ】
【飲食店で注文をうまく伝えられない、自分の名前がスムーズに言えないなど、思うように言葉が出ない発話障害「吃音(きつおん)」。原因が特定されておらず、明確な治療法はない。当事者は症状と付き合いながら改善を目指すことになる。
 当事者の一人、鈴木淳さん(40)は、幼少期に言葉に詰まって笑われた経験から、人前で話すのを次第に避けるようになった。転機は言語聴覚士として参加した学会。吃音を抱えながらも堂々と発表する人の姿に「吃音イコール恥ずべき事」との意識が変わった。
 周囲の目や反応を心配する自分のネガティブな気持ち自体が大きな障害になっていたと気付いた鈴木さん。悩みを共有することで当事者の心の障壁を減らしたいと、先日オンラインイベントを開いた。参加者らとの交流は続いており、県内で自助会を復活させるという目標に近づいている。
 「吃音者に優しい社会は、誰にとってもやさしい社会」と鈴木さんは強調する。吃音にかかわらず、他者が抱える不得意に寛容な社会は、誰もが肯定され、安心して暮らせる社会であるはずだ。鈴木さんの一歩を応援したい。】

幼少期に言葉に詰まって笑われた経験から、とは、何という非情な出会い、過酷な試練であろうか。
今までに、私が「笑った」加害者の立場になったことが、何回あったことだろう。反省で、胸が痛む。懺悔して、私も、鈴木さんを応援したい。

今、「8050」問題が深刻である。
80歳代の老いた親が、40歳から64歳までの「ひきこもり」の子どもを「経済的」に支えている、という社会問題である。国の調査では、その人たちの数、全国で61万人以上。

また、国の推計では、2040年には、全世帯の4割が1人暮らしになる、とのこと。

「自助」や、家族・親族の「共助」だけで「暮らせない」社会状況が、深刻に近づいている。

ある2人暮らしのご兄弟は、障害があるが施設に入れない兄を自宅に置いて、弟が仕事に出ていて、仕事中、兄の様子が心配で心配で、「受け入れてくれる所は、ありませんか」と訴えている。

また、ある友人が亡くなった。
亡くなる前に、アパートの自室を訪ねると、一日中寝ている様子で、横に居る老父が「入院するように言っているが…、あなたからも勧めてほしい…」。私の車に乗ってくれ、今すぐ行こう、と勧めても、弱弱しい口調で「構わないでくれ、帰ってくれ」と言って、頭から布団をかぶってしまった。それが最期であった。

縁あって、
同じ時代に、生き
同じ地域に、住み
同じ天空の下で、居る。
孤独と絶望のない社会へ、無念と隔離のない社会へ。願いよ、願いよ。
徒然草・155段。20220409。 2022/04/09
私の古典、徒然草について、一部、20150516から【再録】します。
特に、この段が、しっかりと「生きるとは」を考えなさい、「生きる意味と生きる目的」を知りなさい、と示してくれたように、思います。

『徒然草』の155段
{古文}
第155段:世に従はん人は、先ず、機嫌を知るべし。序(ついで)悪しき事は、人の耳にも逆ひ、心にも違ひて、その事成らず。さようの折節を心得べきなり。但し、病を受け、子生み、死ぬる事のみ、機嫌をはからず、序悪しとて止む事なし。生・住・異・滅の移り変る、実の大事は、猛き河の漲り流るるが如し。暫しも滞らず、直ちに行ひゆくものなり。されば、真俗につけて、必ず果し遂げんと思はん事は、機嫌を言ふべからず。とかくのもよひなく、足を踏み止むまじきなり。

春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、秋は即ち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅も蕾みぬ。木の葉の落つるも、先ず落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌し(きざし)つはるに堪へずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、持ちとる序甚だ速し。生・老・病・死の移り来る事、また、これに過ぎたり。四季は、なほ、定まれる序あり。死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し。

[現代語訳]
世間に従う人は、まず物事が上手くいく時機を知らなければならない。順序を間違うという事は、人の耳に逆らい、相手の心にも逆らうことになり、その事は成し遂げられないだろう。物事が上手くいく時節というものを心得なければならない。しかし、病気をすること、子どもを出産すること、死ぬということは、時機を上手く図ることもできず、順序が悪いからといって止まるという事もない。人の生命・住居・差異・消滅などが移り変わっていくが、これらの大事は、激しい流れの川が勢い良く流れていくようなものだ。僅かの間も流れが滞ることはなく、あっという間に流れ去っていく。だから、仏道修行でも俗世間での行為でも、必ず成し遂げようと思う事であれば、時機ということは関係がない。あれこれの準備などは必要ない、足を止めないことだ。

春が終わって夏になり、夏が終わって秋が来るというのではない。春は既に夏の気配を感じさせ、夏は既に秋へと通じており、秋はすぐに寒くなって、十月はの小春日和の肌寒い天気となり、すぐに草は青くなって、梅の蕾も出来てくるのである。枯れ葉が落ちるというのも、葉が落ちてから芽をつけるのではなく、木々で兆している新芽に堪えきれずに葉が落ちるのだ。 初春を迎える新芽の気を、内部に蓄えているが故に、枯れ葉はあっという間に落ちてしまう。

『生・老・病・死』が移り変わることも、この自然の推移と似ている。四季にはそれでも、定まった順序がある。だが、死期は順序を待つということもない。死は、必ずしも前より来るのではなくて、いつも背後に迫っているのだ。人は皆、死ぬ事を知ってはいるが、死は急には来ないものと思い込んでいるものの、死はいつの間にか予期していない時に後ろから迫る。沖の干潟は遥か彼方にあるけれど、潮は磯のほうから満ちてくるのである。
           2015/05/16。『人生の指南書』より。
私の古典。20220406。 2022/04/06
歎異抄、方丈記、徒然草、特にこの三冊です。

若い時からの「愛読書」です。
愛読といっても、熟読して、意味が十分に分かって、
ということではありません。

ただ、過去において「生きる意味」を記してくれた本が、今まで残されていて、
現在、読んでも、過去とか、現在とかを感じさせない、
何かしら「人生の共通点」のようなものを教えてくれている、と思うのです。
何かしら、「人生の意味」のようなものを示してくれている、と感じるのです。

縁あって、人は生まれ、何かに拠り所を見つけつつ生きていき、
いつか、どこかで死んでいく、という人生の共通点。
どのような環境にいても、どのような境遇にいる人も、
栄耀栄華を極めても、不幸の連続だぁと思う人生を送っても、
人は「生」まれ、そして、必ず「死」ぬのです、と書いています。

『私たちは、何のために生まれてきたのか、そして、生きる目的は何なのか』
を示してくれています。
生きる目的。満開の桜と共に。20220406。 2022/04/06
満開の桜。ここ数日あまりで、一気に春陽気の景色となりました。

世界中で、まだまだ猛威を振るう、新型コロナウィルスに、
自粛の自宅待機、行動範囲の制約を余儀なくされている毎日。

街はひっそりとしていて、時折の車の行き来と、
ぼつぼつとご近所を散歩する方があるくらいで、
満開の桜は、今年も静かに、春風に揺れています。

日々、やや下回ってきているとはいえ、
感染者は出ています。
ワクチン接種にしろ、ワクチン接種後の後遺症にしろ、
感染して回復した方の後遺症にしろ、
感染して亡くなった人の症状の経過にしろ、
感染しても無症状であるにしろ、
何が正確な情報なのか、
選択肢が多い、様々な数々の情報が流れています。

そして何よりも、文化、経済、産業など、
あらゆる「分野」の、今までの「活動」が、その「在り様」が、
改めて、問い直され、見直されています。
特に、「人同士の対面」から「画面を通した対面」への試行錯誤が、
続いています。

そして、私たちの「今、生きている日々」にとって、
何が大事なのか、と問いかけられています。

生まれてから今まで半世紀以上、この時期には、
例えば、職場を去る人への盛大な「送別会」があり、
例えば、新入の人への温かい「歓迎会」があって、
それら、ごくごく当たり前と思われていた数々の「思考、行動パターン」が、
この様な、行動規制と表現規制と、思考規制を余儀なくされる中で、
「そのような慣習は、省いても、支障がないんだ」などと、
「情緒」を取り除いた毎日の在り方になってきて、もう二年余り。

【私たちは、「何を目的」に生きているのか、生きていくのか】

絶え間なく巡ってくる季節の中で、「変わらぬ、四季の姿」があり、
春には、盛大に咲く「満開の桜」が、
ここ数日で散り去っていくことを、
毎年のごとく、間違いなく繰り返す「美しい桜」が、
今だけを生きる私たちに、
【そのように】問いかけているように、思います。

高齢者にとって、この世に滞在できる、残されている「時間」の中で、
いつの間にか過ぎ去った、この「二年間の時間」は、
「余りにも空虚であった」と思う人が一人でもいるならば、
それは、私たちは、何のために生まれてきたのか、
そして、生きる目的は何なのかを知らずに、今まで生きてきた、
と、いうことであります。

私は、改めて思いました。
人類の「過去の様々な、すべての(政治、経済、産業、文化、芸術・美術、哲学、文学などの)活動」は、
すべて、『私たちは、何のために生まれてきたのか、そして、生きる目的は何なのか』
を訪ねて、その答えを獲得するための「活動」であると。

まだまだ、私の「活動」が続きます。
さぁ、その答えを獲得していきましょう。
映画「ひまわり」 ウクライナの「死」。 20220312。 2022/03/12
今、ウクライナで「人間同士」が殺し遭っています。

多くの「人間」が死んでいます。大量の殺人兵器によって、殺し、殺されています。

「いのち」を、世界中の一人の例外もなく「誰もが、生かされている、このいのち」を、何とバカげたことを、何と慈悲のないことを、何と智慧のないことを、何と悲しいことを、何と抵抗できないことを、何と逃げられないことをしているんだと知りつつ、消し去り遭っています。殺し遭って、殺され遭っています。

ソフィア・ローレン主演の名画「ひまわり」、ウクライナのひまわり畑が印象的でした。
必ず生きていると信じて、ひたすら夫を探すジョバンナ(ソフィア・ローレン)が、広大なひまわり畑にポツンとたたずむ姿に、胸が締め付けられました。

人間として生まれてきた「存在」と「時間」を無意味にする戦争の悲劇。

どのような理由があろうとも、どのような怒りや憎しみがあろうとも、殺人兵器を使う戦争の悲劇だけは、絶対に、繰り返してはなりません。

ウクライナの美しいひまわり畑よ、平和とともにあれ。
なぜ、ミサイル発射なのか。20170705。 2022/03/12
【再 録】20170705。

(写真は、四国八十八か所霊場・一番札所の霊山寺、多宝塔)

すでに、国家間の「新しい形態」の戦争が、始まり、進行しています。

7月4日、米国軍と韓国軍が韓国沖にミサイルを発射しました。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射をしたので、北朝鮮を威嚇するためである、とのことです。

今から、たった数十年前のこと、「二十世紀」は、地球上全体が「戦争の時代」でありました。

多くの人々が「戦争で死にました」
多くの人々が「自分の生き方を選択できない人生を送りました」
多くの人々が「人殺しの道具を身に付けさせられて、泥沼を歩き続けました」
多くの人々が「遠い遠い異国の地で、極寒の中で、猛暑の中で、熱風や砂漠の中で、震え続けました」
多くの人々が「人として生まれた喜びも、父母との穏やかな暮らしも、愛しい我が子の寝顔も見ることなく、戦争で死にました」

ミサイル発射が、人が生きることの上で、何の役に立つのか。
人類は、大規模であれ、小規模であれ、決して、二度と、その様な悲惨な「愚行」を繰り返してはならない。

「恨みを、恨みでもって、返してはならない」とは、浄土宗の開祖法然上人の父上・漆間時国が夜襲を受け、瀕死の重傷の中で、嫡子である九歳の勢至丸(法然上人)に残した、驚くべき遺言であります。

「親の敵を討つな」

武士の子です。仇討ちが当たり前の時代に、この遺言をどのように受け止めればよいのでしょうか。いきり立つのか、遺言を守るのか、勢至丸は、遺言を守りました。

世界の平和は、この様にして守れないのでしょうか。守りたいです。
この美しい奇跡のような存在である「地球」に住む者同士なのに、と祈念しています。
第1回(令和4年2月)定例議会 答弁 法令遵守について、鳴門市の公務員倫理に関する条例について 20220222。 2022/03/12
(質問)法令遵守について、鳴門市の公務員倫理に関する条例について。
直近10年間の職員の不祥事の推移について、具体的な職員への教育、再発防止に係る研修について。
(答弁)職員の不祥事についてですが、過去10年間において、本市の懲戒処分の基準に基づき、地方公務員法に規定する「懲戒処分」を行った事案は12件ございました。具体的な処分数につきましては、免職4人、停職7人、減給9人、戒告7人となっており、うち14人が管理監督不適正による処分でございます。
研修の徹底等による職員の意識の向上により、平成29年度以降については、年間1件程度で推移しておりますが、不祥事の根絶に向けた取組みを継続的に実施する必要があると認識しております。

次に、職員への教育、再発防止に係る研修についてですが、本市におきましては、「鳴門市『人財』育成基本方針」における研修計画に基づき、毎年度、全職員を対象として、公務員として身につけるべき基本的な倫理観や規範意識の醸成を目的とした「公務員倫理研修」を実施しており、不祥事や非違行為の生じない職場環境づくりに努めているところでございます。
引き続き、定期的な研修内容の見直しや拡充を検討し、職員の意識改革を図ってまいりたいと考えております。
今後におきましても、職員一人ひとりの倫理意識の向上を図るための啓発のほか、接遇研修等を通じて、良好な人間関係を構築するための、基本的マナーやあいさつなどを徹底し、風通しの良い職場づくりを進めることで、不祥事を起こさない、起こさせない健全かつ信頼性の高い組織運営に努めてまいります。
第1回(令和4年2月)定例議会 答弁 人口減少及び高齢化について 20220222。 2022/03/12
(質問)鳴門市の目指す適正人口数について、交通体系の見直しや充実について
(答弁)本市においては、多くの地方都市同様、人口減少局面を迎えております。
一般的に、人口が減少すると生活関連サービスや地域交通の縮小などによる生活利便性の低下や社会インフラの老朽化、地域行事の廃止など、まちの活力・魅力が損なわれる恐れがあるとされております。こうしたことから、本市では平成27年10月に「鳴門市人口ビジョン」及び「なると未来づくり総合戦略」を策定し、人口減少の克服と持続可能な地域づくりに取り組んでおり、令和4年度からは子育て支援の充実及びその先にある定住実現をターゲットに据えた「なるとまるごと子育て応援パッケージ」を新たにスタートすることとしております。
 引き続き、令和2年3月策定の「鳴門市人口ビジョン2020」で設定している2040年の目標人口45,000人に向け、「なると未来づくり総合戦略」や令和4年度策定の「第七次鳴門市総合計画」の中で掲げる各種施策を積極的に推進し、定住人口・交流人口・関係人口の拡大・創出を図ってまいります。

(質問)2025年問題(団塊の世代の後期高齢者化)を踏まえた、介護・医療費の見通し及びその対応策について。
(答弁)全国的に少子高齢化が進む中で、団塊の世代が後期高齢者を迎える令和7年に向けては、医療や介護などの社会保障費の増大が、2025年問題として懸念されております。
本市の人口構造におきましても、直近の令和3年末時点においては、65歳以上の高齢者数は19,567人、高齢化率は35.3%、また、75歳以上の後期高齢者数は9,722人、後期高齢化率は17.5%と、それぞれ増加傾向が続いております。
今後、令和7年においては、高齢者数は19,171人、高齢化率は36.6%、また、後期高齢者数は11,067人、後期高齢化率は21.1%に達するものと推計しており、団塊の世代が75歳に到達することに伴い、後期高齢者人口の大幅な増加を見通しているところです。
こうした状況に伴い、介護サービス給付費は、平成28年度の約56億円から、令和2年度には約60億円と緩やかに増加しておりますが、令和7年度には約68億円へと大幅に増大するものと考えております。
また、後期高齢者医療費についても、平成28年度の約85億円から、令和2年度には約91億円となり、今後さらに増大していくことが想定されることから、健康寿命の延伸による、元気な高齢者づくりが必要であると認識しております。
本市では、このような状況に対応するため、従前より、鳴門市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画を3年ごとに策定し、こうした状況を見据えた各種施策の展開を図っており、高齢になり、介護や医療が必要な状態になっても、住み慣れた地域で、尊厳をもって暮らしていくことができる「地域包括ケアシステム」の構築に取り組んでまいりました。
主な取り組み内容といたしましては、自立支援に向けた地域ケア会議の開催や既存の地域型包括支援センターを支援する「基幹型地域包括支援センター」の開設、住民主体の通いの場である「いきいきサロン」における「いきいき百歳体操」の普及啓発やリハビリ専門職の巡回指導の実施などを、先駆けて推進するとともに、特定健診や集団健診の実施による早期の受診機会の拡大を図ってまいりました。
さらに今年度より、「栄養」、「運動」、「社会参加」を3つの柱とする「フレイル予防」の取り組みを開始するなど、高齢者の自立支援・重度化防止に向けた、取り組みを進めております。今後においても、こうした取り組みを継続して実施するとともに、団塊の世代をはじめとした、高齢者の特徴やニーズの変化に対応した介護予防事業に取り組みつつ、介護給付費の適正化やジェネリック医薬品の推進などを実施することにより、介護・医療費の増加抑制に努め、健康長寿のまち鳴門の実現を目指してまいります。

次に、交通体系の見直しや充実について、
高齢化率が今後さらに上昇することが予想される中、本市の運転免許証の自主返納者数は年々増加傾向にあるなど、公共交通の必要性はますます高まってきていると認識しております。
こうしたことから、地域にとって望ましい公共交通網の姿を明確化する「地域公共交通計画」を都市計画マスタープランや立地適正化計画との整合性を図りながら、令和4年度を目途に策定することとしており、令和3年度は、計画策定に先立ち、公共交通全般に関することや日常生活の中で感じていることなどについてお聞かせいただくため、各地区自治振興会を単位とする意見交換会を開催させていただいております。
参加者からは路線バスの増便、停留所の増設や事前に予約が必要とはなりますが、ドア・トゥー・ドアで目的地まで移動できるデマンド式乗合バス・タクシーの導入などについて多くのご意見・ご要望をいただいたところであり、これら意見交換会での意見・要望に加え、今後、実施予定のバス利用者へのアンケート調査や交通利用実態調査等の結果を踏まえて、本市の実情に即した新しい交通体系の検討を進めてまいります。
第1回(令和4年2月)定例議会 答弁 行財政運営について 20220222。 2022/03/12
★ 行財政運営について
(質問)財政が厳しいと言うが、大型事業が続いている中で、どこが、どのように厳しいのか、財政状況について。
(答弁)令和2年度決算に基づく、健全化判断比率のうち、実質公債費比率については、13.2%となり、3年前の平成29年度の15.3%と比較すると、2.1ポイント減少し、年々減少傾向となっており、県内8市の平均値は8.9%であり、依然として厳しい状況である。現在、「新庁舎」道の駅「くるくるなると」、「共同浄水場」の整備など、将来のまちづくりに必要な大規模事業を推進しており、これらの市債に伴う償還が本格化する令和9年度から再び、実質公債費比率は上昇傾向となる見通しである。また、将来負担比率は、令和2年度は、127.7%であり、県内8市の平均値は、48.1%と比較すれば、こちらも依然として厳しい状況である。また、経常収支比率は、平成29年度の、95.7%から、年々、上昇傾向にあり、令和2年度は、97.3%と財政の硬直化が進んでいる。
また、令和4年度の当初予算では、予算編成作業を進めた結果、令和4年度一般会計当初予算に計上した基金繰入金は、約23億8,400万円となり、平成11年度の約23億 800万円を超える、過去、最大規模の基金からの繰入れによって編成している。
厳しい財政運営が続く状況ではあるが、本市の将来に向けたまちづくりに必要な、重点事業の推進のために、財政収支の不足を補う貴重な財源として、財政調整基金をはじめ、各種基金を適切に活用しなければならないと考えており、将来にわたり持続可能で、安定的な財政運営を図るため、基金残高の確保に努めている。
★ 行財政運営について 計画策定事業について
(質問)計画策定に外部委託が多いのではないか。令和2〜4年度までの期間における計画策定にあたっての外部委託の件数とその金額について。また、計画策定業務を市職員が行うことについて。
(答弁)各種計画の策定にあたっては、計画策定に関する一切の業務を外部委託しているわけではなく、核となる基本的な方針や目標、それに向けた対策等については、市の現状や課題を熟知する市職員が主体的に取り組んでいる。
しかし、近年、国から計画の策定を求められる排水機場や橋りょうなどの各公共施設の長寿命化計画や個別施設計画のような、専門的かつ高度な計画の策定においては、市職員では対応が困難であり、技術的、専門的な見地からの調査、検討が必要な場合において、外部委託を行っている。
こうした基本的な考え方を基にした、計画策定に伴う外部委託の状況ですが、令和2年度では、計画策定事業13件のうち、外部委託件数は、11件、決算額は、8,247万8千円。この中で、専門的かつ高度な技術調査などが必要となる個別施設計画の策定分を除きますと、外部委託件数は、4件、決算額 1,151万8千円となっております。
次に、令和3年度では、計画策定事業4件のうち、3件を予算計上し、予算額は3,572万7千円ですが、個別施設計画の策定を除きますと、1件で、予算額は、2,306万6千円となっております。
次に、令和4年度の当初予算では、計画策定事業12件のうち、7件を予算計上し、予算額は、4,566万7千円となっており、「次期行財政改革計画」・「情報化計画」など、外部委託によらない5件の計画策定については、市職員によって計画の策定を行う予定としております。
第1回(令和4年2月)定例議会 質問 ➁ 法令遵守について 20220222。 2022/03/12
● 法令遵守について。

我が国は、法治国家であります。憲法を根本として、あらゆることについて、法律で定められております。国家としての理念から、日常生活の行動規範まで、法律に定められ、守られています。私たちが、それらの法を遵守すること、守ること、それが、法令遵守、コンプライアンスであります。
最近では、企業においても、行政でも、個人でも、どの分野においても、法律、条例、規則などを守っているか、倫理観、公序良俗などの規範に従って、公正・公平に業務を行っているか、それだけにとどまらず、一般常識、道徳、モラル、日常のマナーを守ることも求められています。
行政も企業も、個人でも、法令を守らない業務、行動、言動などが発覚すれば、一般社会から大きな批判を受け、その後の行政運営や企業活動などにおいて、責任者が辞任したり、会社が倒産したり、個人は信用を無くしたりなど、大きな影響とダメージを受けることになります。
最近でも、公の立場の人が、責任をとって辞任したり、辞職したりする例が後を絶ちません。
そこで、鳴門市では、行政運営上、法的根拠となる現在の条例、規則、制度が十分整備されていますが、鳴門市の公務員倫理に関する条例について、これは条例に従って質問しますが、ここ10年あまり、市職員の不祥事は、どのような種類があり、その後、それがどのように改善されたのか、質問します。
そして、職員の教育、不正防止の研修をどのように行っているのか、質問します。
また、鳴門市には多くの行政事業があります。その行政事業において、議員や民間事業者などの関わりも少なくないであろうと思われますが、様々な関係者からの不当な「働きかけ」があったでしょうか、あるでしょうか。不当な「働きかけ」があった場合、対応をどうしているのでしょう、どのように対処して、解決しているのでしょうか。質問します。

次に、● 公益通報者保護法について、であります。
この法は、平成18年4月1日から施行されていますが、これまでどのような内部通報事例があったのでしょうか、そして通報システムの活用と評価について、質問します。

以上、ご答弁により、再問します。
第1回(令和4年2月)定例議会 質問 ➀ 鳴門市の行財政運営、人口減少、高齢化への対応について 20220222。 2022/03/12
会派創心クラブ 代表。
1つ、市長の政治姿勢についてとして、行財政運営について、人口減少、及び高齢化への対応について。
2つ、法令遵守についてとして、鳴門市の公務員倫理に関する条例について、公益通報者保護法について。

まず、● 行財政運営について。
市長の所信表明の中で、人口の減少や新型コロナウイルス感染症の影響などにより、歳入の根幹を成す市税においては、令和2年度以前の水準にまで回復することが見込めない中、社会保障関係費が増加傾向にあるとともに、公債費も高い水準で推移するなど、依然として楽観視できる状況ではないと認識いたしております、と述べておられます。
大型事業が続いている中で、財政のどこが、どのように楽観視できる状況ではないのでしょうか、質問します。

次に、歳入の根幹をなす市税においては、令和2年度以前の水準にまで回復することが見込めない、とおっしゃっていますが、特に、市税の根幹をなす個人市民税、法人市民税、固定資産税の推移を見てみますと、百万円単位で申し上げますが、
まず、個人市民税について、
平成10年度は、26億9400万円、平成20年度は、28億8500万円、平成30年度は、25億8700万円、令和元年度は、25億9100万円、令和2年度が、25億800万円 、
法人市民税は、
平成10年度は、9億1300万円、平成20年度は、6億6600万円、平成30年度は、7億7900万円、令和元年度は、6億9000万円、令和2年度は、5億4200万円、
固定資産税は、
平成10年度は、40億9200万円、平成20年度は、42億9900万円、平成30年度は、36億4200万円、平成元年度は、36億5800万円、令和2年度は、36億9700万円、

確かに、市民税は、平成10年度と令和2年度を比較しますと、個人市民税は1億8600万円の減少、法人市民税は3億7100万円、減少しており、市民税の減少額は、合計で5億5700万円であります。
そして、この間、平成10年度から令和2年度までに、鳴門市の人口は、65,889人から、55,801人へと、1万人、減少しています。
平成10年度と令和2年度を比較すると、個人市民税は1億8600万円、減少しました、人口は1万人、減少しました。
鳴門市の人口が一人減ることで、個人市民税の税収入は、いくら減っていくのでしょうか。
もちろん、税金を納める人口、生産年齢人口の減少の推移で計算してこそ、正確な数字が出てくるのでしょうが、平成10年から令和2年までの間で、減少した人口の年齢構成を把握していただきたいと、思います。

一方、法人市民税については、3億7100万円の減少であります。これはかなりの減少と言えます。どこに、その要因があるのでしょうか。
また、固定資産税は、平成10年度が40億9200万円、令和2年度が36億9700万円で、3億9500万円の減少ですから、かなりの減少と見受けられます。どこに、その要因があるのでしょうか。
ここで、市税の中の、個人市民税、法人市民税、それと固定資産税の推移と現状把握について、それらの減少要因、原因について、そして、これからの増加策、対策について、質問します。

次に、第7次鳴門市総合計画の策定を進める計画となっていますが、この第7次鳴門市総合計画の策定が進められますと、それに関連する他の様々な計画が、新たに策定される、作り直すことが求められます。
例えば、今年度は、都市計画マスタープランの見直し、及び立地適正化計画の策定業務、鳴門市地域公共交通計画の策定事業、第2期鳴門市地域福祉計画の策定、第9期鳴門市高齢者保健福祉計画、及び介護保険事業計画の策定、などなど、様々な計画策定の予定がありますが、それ以外の計画でも、また新たに作り直す必要が出てくるのではないかと、思われます。
行政事業というのは、何の事業においても、すべて計画書を策定して、その計画書にそって、事業目的を達成していくことを使命としていますので、計画を策定することは、大切な事業であります。
しかしながら、その策定事業の費用、予算は、少額、少ない金額ではありません。
ここで、質問ですが、これらの計画の策定事業の費用について、であります。
令和2年度、令和3年度、令和4年度においては、どれだけの計画策定事業があって、それに対して事業費として、いくら使ったのでしょうか、使うのでしょうか。
特にお聞きしたいことは、一つの計画書を作るにあたり、100万単位の金額が、予算額として計上されることがありますが、その計画を作るにあたり、それぞれの計画を外部委託して、業者に計画を作ってもらう委託作業と、市の職員、担当部局がその計画を作っていく作業があるのでしょうが、事業計画策定に、何百万円も使うということは、ほとんど外部委託しているのではないか、それよりも市の職員だけの知恵を集めた計画にならないのか、という行財政運営の視点から、質問します。

次に、● 人口減少及び高齢化への対応について、であります。
現状として、人口減少傾向に歯止めがかかっておらず、最近では、コロナ禍の影響によるものと思われる出生数の減少が見受けられる一方、高齢化が進む中、亡くなる方が増えています。
また、転入よりも転出する人口が多くなるなどして、鳴門市の人口の減少が続いております。
ここで、質問ですが、鳴門市がめざす、適正な人口数とは、何人でしょうか。
次に、今年度、令和4年、2022年は、昭和22年、昭和23年、昭和24年生まれの、1947年、1948年、1949年生まれの、いわゆる団塊の世代が、これから全員75歳以上になっていくという、2025年問題の初年度であります。
この2025年問題は、以前にも取り上げましたが、現実的に今年度から始まります。
全国では、団塊の世代は600万人を超えるとされております。徳島県は、4万人以上いるといわれています。
この方々の、これからの5年間、10年間、15年間、20年間、そして、その後において、後期高齢者として急増する中、介護費や医療費などの社会保障費の増大することが容易に予想されます。その対応策をどのようにお考えでしょうか。
また、近年、運転免許証を返納する高齢者の方が増えています。
しかしながら、今まで何十年も運転してきておりまして、年齢が高齢化したということで、免許証を返納し、車を運転しなくなり、日常生活の中で、あちらこちらへと移動する時に、改めて実感するのですが、バスの利用、JRの利用等が非常に不便である、とのご意見をよくお聞きします。
そこで、バスやJR、タクシーなど、高齢者に優しい交通体系の見直しについて、その対応策について、どのようにお考えでしょうか。

以上、ご答弁により、再問いたします。
第4回(令和3年12月)定例議会 質問 文化行政について 20211208。 2022/01/06
●文化行政について
➀鳴門市にまつわる美術品の展示スペースの設置について
➁鳴門市の歴史資料の展示スペースの設置について

鳴門市は古来より多くの文人が訪れ、多くの観光客が訪れ、歴史的にも文化的にも、文化交流の町として栄えてまいりました。その中で、鳴門海峡の絵とか、書画とか、多くの美術品、原画などがそれぞれの個人の家に保存されております。
現在、図書館や市民ギャラリー展で、それらの美術品が展示されることがありますが、鳴門市にまつわる美術品、古文書など、今、残しておかなければ、鳴門市の歴史を語る、文章なり、資料が、個人の家から消え去ろうとしています。それら個人が所有する鳴門市の歴史を語る美術品を、鳴門市の行政の文化事業として収集し、そして、それら美術品を保存し、鳴門の歴史文化を常時、展示する場所が必要であろうかと思います。
現在、鳴門市には美術館としては大塚国際美術館がありますが、鳴門市として鳴門市立の美術館がありません。鳴門市の歴史を語る美術品を集めること、そして、常設展示するスペースの設置について、どのようにお考えでしょうか。質問します。
次に、現在、鳴門市には、ドイツとの交流の歴史を常設展示した鳴門市ドイツ館があり、市立図書館、公民館などでは、一部の歴史的資料を常設展示していますが、鳴門市全体の歴史を学べる歴史資料を常設展示するスペースがありません。そのような展示スペースの設置について、どのようにお考えでしょう。
鳴門の歴史、鳴門市の成り立ち、古来から、中世、近年にかけて、鳴門の歴史的歩みを、見たり、語ったり、触ったり、聞いたりできる歴史資料を常設展示できるスペース、歴史資料館のような場所があれば、と思います。
今、消滅、消えかかろうとしている個人が所有する鳴門市の歴史を語る資料を、鳴門市行政の文化事業として収集し、鳴門市がそれら歴史資料を保存し、鳴門の歴史文化を常時展示する場所、歴史資料館のような場所、スペースの設置について、どのようにお考えでしょうか。

【意見 要望】
こちらは、阿波学会が編集された 「阿波学会紀要 第61号 鳴門市 総合学術調査報告」です。この報告書には、鳴門市の自然、歴史など、鳴門のすべてが記載されています。貴重な、素晴らしい正しく「鳴門学」のすべてであります。
また、こちらが、鳴門郷土史研究会が発行された、「鳴門路 第6号 鳴門郷土史研究会会報」です。鳴門市の歴史、文化など、様々な分野の研究成果が報告されています。これも、貴重な素晴らしい「鳴門学」のすべてが詰まっています。
これを見せていただいて、思いました。鳴門には、美術館と博物館と歴史記念館が必要である、と。
ご答弁では、鳴門市のお考えでは、現在は、鳴門にまつわる美術品について、各地に散在していて、その収集に課題がある、とのことですが、今、収集しないと、すぐに消え去ってしまいます。何とか、収集して、保存して、常設展示していただきたい、要望します。

また、歴史資料や民俗資料の展示スペースの設置については、今後、「公共施設総合管理計画」に基づき、公共施設の統合・集約化を図り、他用途への転用が可能な施設の利活用を進める中で、研究してまいります、とのことでありますが、十分に研究していただき、常設の展示スペースの設置ができますように、要望します。

そして、今後、鳴門市に市立美術館や市立歴史資料館ができれば、そこに行けば、鳴門のことが全て理解できる、鳴門の郷土愛を育む観光施設としても魅力的な役割も果たすのではないかと思います。
新たに美術館や歴史資料館を建設することは、なかなか大変な事業となりますが、それよりも、まずは現在、まさに解体されようとしている古い民家や、旧県立鳥居記念博物館などを大いに利用することの方が、鳴門市の歴史を学べる場所として、「鳴門らしさ」のある最適な場所であると思います。
これから充分計画を練っていただき、鳴門市内に散在する貴重な古い歴史資料が消え去ることのないように、それらを集めることによって、それを手にすることによって、それらを常設展示することによって、鳴門市の歴史を代々伝えていこうではありませんか。
以上で質問を終わります。
第4回(令和3年12月)定例議会 質問 水道事業について 20211208。 2022/01/06
●水道事業ついて
撫養町に上水道ができたのは、昭和7年1932年5月であります。それまで飲料水は、水売りから買ったり、自宅のきれいな水が湧く井戸から水を汲んだりしておりました。共同の井戸が遠いところにありますと、毎日の飲み水を確保するだけでも大変なことでありました。
鳴門市上水道が、各家庭に普及したのは、昭和25年以降で、昭和26年9月には、上水道第1期拡張工事が完成し、その後、第2期、第3期と続き、昭和44年10月には、上水道第8期拡張工事が完成しました。山あり、川あり、海峡ありの鳴門市の地形の中で、上水道の普及率は、目覚ましいものがあります。
この様な、上水道拡張工事の変遷の過程でありますが、現在の、老朽化した水道管路の布設替の進捗状況については、
「鳴門市の水道管路の総延長は約563kmであり、このうち法定耐用年数である40年を経過した老朽菅の割合は42,5%となっている。更新時期を迎えた耐震性能の低い水道管路を対象に、布設替を実施している。更新率は年間約1,5%を目標とし、更新費用は年間約8億円を見込んでおり、計画的に実施している。」とのことでありました。
これから、「北島町との共同浄水場整備事業」など、鳴門市の水道事業は、新たな展開が、進めてられていこうとするところであります。
その中で、妙見山の排水池は、昭和42年8月に完成し、形状は階段がついた観覧席のような形であり、忠魂碑の前の広場で、鳴門市戦没者追悼式が続けられていたことが思い出されますが、この配水池は、その後、随分と年月が経っており、耐震について心配しています。
学校施設をはじめ、多くの公共施設の耐震化が進み、身の回りの安心・安全が進む中で、妙見山の山頂にあります妙見山排水池の耐震はどのようになっているのでしょうか。
大きな地震によって、倒壊するような事があったりすると、その被害は甚大なものがあると推定されます。
質問ですが、妙見山配水池の耐震状況について、質問します。

【意見 要望】
妙見山配水池も含めた、市内全体の配水池の耐震化率は、約25%であり、今後は、「鳴門市・送配水施設・耐震化計画」に基づき、計画的かつ効率的に配水池の更新を図ってまいりたいとのことでありました。効率的に進めていただきたい、要望します。
第4回(令和3年12月)定例議会 質問 安全・安心のまちづくりについて 20211208。 2022/01/06
一つ 安全・安心のまちづくりについて
要旨 ➀市道の安全確保について

二つ 水道事業について
要旨 ➀妙見山配水池の耐震状況について

三つ 文化行政について
要旨 ➀鳴門市にまつわる美術品の展示スペースの設置について ➁鳴門市の歴史資料の展示スペースの設置について

●市道の安全確保について。
先日、北灘の県境から大津橋方面、大麻方面へ、そして、瀬戸町、鳴門町、市内の撫養地区を見て回りました。
その中で、特に、車の交通量が多いところでは、横断歩道の白線がうっすらと残っていたり、白線がほとんど消えかかっていたりする箇所がありました。
身近なところでは、鳴門市教育委員会の前の横断歩道や、鳴門市文化会館の前の横断歩道は、白線が半分ほど残っている状態です。
横断歩道の白線が、ほとんど消えかかっているところでは、走っている車からは、横断歩道の手前まで来ないと、そこに横断歩道がある、との認識ができません。
また、横断歩道の手前にある停止線が消えかかっているところもありました。停止線が消えかかっている状態は、とても危険な状態であります。横断歩道を渡る歩行者にとりましても、通行する自動車にとりましても、とても危険な状態であります。
横断歩道の白線は、どこの横断歩道においても、白線がいつでもくっきりと見えていること、はっきりと認識できること、それが大事であると思いますが、なぜか、市内の横断歩道には、かすれている状態の個所があります。
それも、信じがたいことですが、何か月間にもわたって、かすれていて、危険な状態が続いています。
ここで、質問ですが、横断歩道の白線、線引き、安全確保について、どのように認識しているのでしょうか。

次に、カーブ・ミラーの設置についてでありますが、鳴門市内の交差点や、十字路、T字路のところで、安全確保のために、カーブ・ミラーの設置が必要であると思われるところが、何箇所もありますが、カーブ・ミラーの設置基準はどのようになっているのでしょうか。

また、ガードレールについてでありますが、鳴門市内の信号機のある交差点で、安全確保のために、ガードレールが必要と思われる交差点が数多くありますが、ガードレールの設置基準はどのようになっているのでしょうか。
そして、白いガードレールの状態が老朽化したり、茶色く、さび付いていたりする場所があります。老朽化したガードレールを、白い新しいガードレールに取り換える更新基準はどのようになっているでしょうか。
以上、質問します。

【意見・要望】
鳴門市内の主要幹線道路は、計画的に舗装修繕をしていくということで、令和2年度から2年間、路面の状態を調査して、「道路舗装修繕計画」が策定され、令和3年度より、この計画に基づき、年次計画的に、舗装修繕に取り組んでいる、とのことであります。
しかしながら、問題は、鳴門市内の主要幹線道路以外の、その他の、多くの道路が、ていねいに、いつも舗装修繕がされているかどうか、であります。
自宅周辺の日常の生活道路として、利用頻度の高い、古くからの道路、少し狭い道路もありますが、これらの道路の舗装が痛んできていて、あちらこちらで、ガタガタであり、デコボコである、という状態が、市内各地で、散見されます。
その道路の舗装修繕といえば、道路にボコボコと、穴が開いたら、そこだけを埋める修繕をしたり、側溝のふたが、ゆるんできて、車が通るたびに大きな音をたてたりすると、ふたの隙間に「木切れ」を差し込む応急処置で、音を止めたりしています。

これらの鳴門市の主要幹線道路以外の、身近な道路については、地元などから寄せられた情報を基にして、職員が現地確認を行い、緊急度を判定し、計画的な修繕に取り組んでいます、と言われますが、なかなか、全面的な舗装修繕には至っていないのではないでしょうか。
それでも、何とか通行に支障がないので、多くの市民は、いつの日か、全面的に舗装修繕されることを期待して、待っているのであります。
十分な予算を配分して、市民の日常生活に直結している、身近な生活道路の舗装修繕が美しく整い、住みやすい街として定着することを願うものであります。
そして、市道については、鳴門市は道路管理者として、横断歩道の標示ペイントが剥がれ、安全性が確保されていない箇所については、早急に、公安委員会へ復旧要望して、歩行者の安全が確保できるようにしていただきたい。
次に、カーブミラーの設置やガードレールの設置 及び 更新についても、、カーブミラーは、交差点や曲がり角など、道路の見通しが悪い箇所についての安全の確保を、ガードレールは、走行中の車両が、歩道等に逸脱することを防ぐとともに、運転者の視線誘導や歩行者の無理な横断を抑制することを目的にしているのですから、市道については、地元自治振興会などからの要望だけでなく、鳴門市は道路管理者として市内を巡回しつつ、安全確保のために、積極的に設置や更新をしていただきたい。
意見と要望とします。
第3回(令和3年9月)定例議会 質問 意見・要望 鳴門市人口ビジョン2020について。20210916。 2021/09/17
意見・要望

空き家対策について、国の政策として、「空家等対策の推進に関する特別措置法」(平成26年11月27日 法第127号)が制定されています。

第一条に、その目的があります。
「……、空き家等の活用を促進するため国による基本指針の策定、市町村による空き家等対策計画の作成に、必要な事項を定めることにより、空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって公共の福祉の増進と地域の振興に寄与することを目的とする。」

その基本的な指針とは、

空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針
  平成27年2月26日付け総務省・国土交通省告示第1号

近年、地域における人口減少や既存の住宅・建物物の老朽化、社会的ニーズの変化、及び産業構造の変化等に伴い、居住(きょじゅう)その他の使用がなされていないことが常態である住宅その他の建築物又はこれに附属する工作物及び敷地が年々増加している。

(1)空家等の状況
平成30年に総務省が実施した住宅・土地統計調査「令和元年9月30日公表」によると、全国の総住宅数は6240万戸となっている一方、総世帯数は5400万世帯となっており、住宅ストックが量的に充足していることが分かる。
このうち空き家の数は849万戸であり、これが全国の総住宅数に占める割合は13.6%となっている。また居住目的のない空き家の数は349万戸に上がっている。これが全国の総住宅数に占める割合は5.6%であるが、その数は過去20年間で約1.9倍に増加しているところである。

(2)市町村の役割
各市町村内における空き家等の所在及び状態の実態把握、ならびにその所有者等の特定を行うことが重要である。また、必要に応じ、空き家等対策計画の作成を行い、各地域内の空き家等に対する行政としての基本姿勢を住民に示しつつ、空き家等及びその跡地の活用方法についても併せて検討する。

空き家等及びその跡地の活用の促進
空き家等対策を推進する上では、各市町村がその跡地も含めた空き家等を地域資源として利活用すべく、今後の空き家等の活用方策を検討することも重要である。このような観点から、法(空家等対策の推進に関する特別措置法)第13条は「市町村は、空き家等及び空き家等の跡地に関する情報の提供、その他これらの活用のために必要な対策を講ずるよう努めるものとする。」と規定されている。

空き家等の中には、地域交流、地域活性化、福祉サービスの充実等の観点から、所有者等以外の第三者が利活用することにより、地域貢献などに有効活用できる可能性のあるものも存在する。
空き家等を有効に活用するため、例えば利活用を可能な空き家等又はその跡地の情報を市町村が収集した後、当該情報について、その所有者の同意を得た上で、インターネットや宅地建物取引業者の流通ネットワークを通じて、広く当該空き家等又はその跡地を購入又は賃借しようとする者に提供することが想定される。その際、都道府県又は市町村は空き家バンク等の空き家等情報を提供するサービスについて宅地建物取引業者等の関係事業者団体との連携に関する協定を締結する事や「全国版空き家・空き地バンク」に参画することが考えられる

また空き家等を市町村等が修繕した後、地域の集会所、井戸端交流サロン、農村宿泊体験施設、住民と訪問客との交流スペース、移住希望者の住居等として当該空き家等を活用することも考えられる。その際、空き家等の用途変更にあたっては、建築基準法、都市計画法、景観法、消防法、旅館業法等の関係法令を遵守するものとする。

さらに、空き家等の跡地については、市街地環境の向上に資する敷地整序の促進、土地の適正な利用・管理に向けたマッチング・コーディネートや土地所有者等に代わる管理などの機能を担うランドバンクの取り組みとの連携、所有者不明土地等対策との連携により、地域のまちづくりにおいて有効活用することは期待でき、例えば漁業集落等の狭隘(きょうあい)な地区における駐車場や広場として活用することも考えられる。
なお、空き家等の利活用方策については、空家等対策計画の実施に関する課題であることから、その検討を行う場として協議会を積極的に活用することが考えられる。

鳴門市においては、空き家等については、いわゆる「危険家屋としての空き家」を対象とした「鳴門市 特定 空き家等の認定及び措置に関する規則」がありますが、国の基本的な指針にありますように、空き家を地域の有効資源として、利活用する施策が望まれているのでは、ないでしょうか。
これから、有効利用する「政策」を考えていただきたい。

「鳴門市人口ビジョン2020」、「なると未来づくり総合戦略2020」は、鳴門市の人口を増加させる施策、戦略としての視点として、

人材を育て活かすとか、民間と協働する、誰もが活躍できる地域社会をつくる、地域経営の視点で取り組むこと、などを入れておりまして、自然環境、産業、文化など独自の歴史や良さを持つ街としての鳴門、この特徴を活かして、多くの方に鳴門市へ移住してもらうこと、鳴門市から転出しないように、ずっと住んでいただきたい、としていますが、

それらの自然環境、産業、文化などの特徴だけでなく、この度のコロナ禍の中で見えてきたこと、それは、救急体制や医療体制が万全であり、いざという時に安心して暮らせるところ、住民の健康を大切にして、医療体制がととのっているところ、という特徴が見えてまいりました。

今、アンケートをとってみてください

あなたはどこに住みたいですか。

大都会ですか田舎ですか。親の実家があるところ、自分が生まれ育ったところですか。
医療体制がととのっているところ、充実した町ですか。

令和2年1月頃から感染が広がり始めた新型コロナウイルスの影響で、マスク、手洗い、うがい、そして、複数の人との会食、飲食、不要不急の外出や旅行を控える、自粛するようにとの呼びかけの中、じっと耐えてこの1年半、高齢者の方々は、運動不足になったり、また、会話やコミュニケーションがなくなる中、じいっと自粛を余儀なくされています。

その中で、改めて、見直されているのは、人とのつながり、ご近所とのつながり、友人とのつながり、そして、いざという時の医療・救急体制の充実した鳴門市の良さであります。

鳴門に住んでよかった。友達も多い、周りの人はよく知っているし、ショッピングにも便利だし、病院も多いし、ということであります。

鳴門のご近所のお付き合い、地域コミュニティ、その大切さも、今、見直されています。

鳴門は自然環境に恵まれ、鳴門の中で多くの友人に恵まれ、知り合いに恵まれ、そして、行き届いた行政サービスのある鳴門の中で良かった、良かったと、思っているのではないでしょうか。

再度、「鳴門市人口ビジョン2020」、「なると未来づくり総合戦略2020」を医療・救急体制の充実した鳴門市である、という視点から練り直し、鳴門市の良さをもっともっと、県内外の方にアピールして、定住・移住・交流人口を増やそうではありませんか。

これで、質問を終わります。
第3回(令和3年9月)定例議会 質問 ➂ 鳴門市人口ビジョン2020について。20210916。 2021/09/17
質問 ➂ ●
市内に空き家が急激に増えています。

空き家は、そのまま放置すると、すぐに老朽化が進み、周りの家に影響をおよぼす危険家屋となってまいります。

そうなる前に、空き家の利・活用を促進する必要があります。

「空き家バンク」に登録していただいて、市外、県外からiターン、uターンされる移住者の方の住居に使用していただくこと、それ以外にも、いろいろな用途に使えるような空き家バンク制度にしていただきたいと思います。

この増え続ける空き家を、もう少し柔軟に有効活用できる方法の登録制度になるように、例えば、地域の中での老人いこいの家や、ご近所の方が気軽に集まってこられる小規模な集会所に準ずる用途を含めた、有効利用ができるようにすれば、どうかということです。

このように、空き家の利・活用を促進するため、空き家バンクの充実を図り、登録件数を増やしていただきたい、そしてまた、有効な利用活用と思いますが、どのように取り組んでいるのでしょうか。質問します。

答 弁 ➂ ●
 本市では、平成29年に空き家バンク制度を創設し、空き家の売却や賃貸を希望する所有者と移住希望者をつなぐことで、空き家の利活用を促進するとともに、定住人口の増加を図って参りました。

 またこれまで、空き家バンクの情報をより充実させるため、市広報紙、市公式Webサイト等に掲載するほか、チラシを固定資産税の納付書に同封したり、自治振興会を通じて配布して頂くこと等により、家屋の所有者に周知を行っており、これまでに登録された件数は53件となっております。
 この登録物件のうち、10件が移住希望者の居住用として、また、3件が事業用として、
売却または賃貸されております。

 今後もさらに、空き家バンクへの登録件数を増やすことが出来るよう、市の広報媒体等を
活用して空き家所有者等への積極的な周知広報を行い、移住施策の促進につなげて参りたいと
考えております。
第3回(令和3年9月)定例議会 質問 ➁ 鳴門市人口ビジョン2020について。20210916。 2021/09/17
質問 ➁ ●
次に、定住人口を増やすためには、市外、県外からの移住を支援する、いわゆるiターン、uターンへの支援として、空き家を紹介する「空き家バンク」を充実させること、また、企業を誘致することが必要でありますが、どのような対応をしているのでしょうか。

今までの、移住相談の件数、空き家バンクの家屋、空き店舗などを利用された方の件数は、どれほどでしょうか。

コロナ禍の中で、関西圏など、県外、都市部から鳴門の方へ移住しようという方、また企業も会社機能を分散して、鳴門に移そうという動きがあるのではないでしょうか。

ウイズ コロナ アフター コロナを見据えた、今までとは違った視点からの、どのような移住支援、又は企業誘致を進めているのか、質問いたします。

答 弁 ➁ ●
ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた移住支援及び企業誘致についてのご質問ですが、まず、移住支援についてですが、

本市では、これまでUターン、Iターンを考えている移住希望者に対して、徳島県や一般社団法人移住・交流機構などが主催する移住相談会等を通して積極的に情報提供を行うとともに、
きめ細やかなサポートが大切であると考え、平成29年度から令和2年度までに、
移住相談窓口において延べ700件以上のご相談に対応して参りました。

 また、移住希望者には、空き家バンク制度の利用も進めており、現在、10世帯23名の方に、空き家物件に居住していただいております。
 令和3年においては、コロナ禍のため都道府県をまたぐ移動の自粛が要請されていることから、新たな手法として、オンライン相談会を1月、3月、7月の3回実施し、情報発信を図るとともに、電話を中心とした相談にきめ細かく対応することにより、移住支援に取組んでいるところです。

次に、企業誘致についてですが、
 これまで本市では、平成28年度の企業立地奨励条例の要件緩和や、立地可能な民有地の情報提供などに取り組み、企業誘致を進めて参りました。

 また、大規模な用地を必要としないサテライトオフィス等の誘致にも取り組み、空き家・空き店舗等の情報提供などを行うことにより、最近では大道商店街へサテライトオフィス企業が1社進出し、これまでに3社の誘致に繋げております。

 現在、コロナ禍において、都市部の企業を中心に会社機能の分散化のため、地方へ事業所を
設置する動きがあります。
 このような状況をチャンスと捉え、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた取り組みとして、
サテライトオフィス等の誘致をこれまで以上に積極的に行うため、「サテライトオフィス等誘致支援事業」を進めているところであり、7月から「鳴門市サテライトオフィス等誘致支援事業補助金」の募集を開始し、市公式Webサイトなどで周知を図っているところです。

 今後も地元雇用の創出、定住人口の増加に繋げていくためにも、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた移住支援及び企業誘致に取組んで参りたいと考えております。
第3回(令和3年9月)定例議会 質問 ➀ 鳴門市人口ビジョン2020について。20210916。 2021/09/17
質 問 ➀ ●
「鳴門市人口ビジョン2020」「なると未来づくり総合戦略2020」について。
質問の要旨としましては、ウイズ コロナ、アフター コロナを見据えた対応について、鳴門市の定住人口の確保策、ならびに移住支援策、企業誘致など、鳴門市の人口増加策について、質問します。

「鳴門市人口ビジョン2020」、「なると未来づくり総合戦略2020」ですが、策定されたのが令和2年3月であります。
ちょうど新型コロナウイルス感染が広がり始めた頃であり、現在のようなコロナ禍の現状を想定していない中での策定でありました。

その後、この1年半余り、新型コロナウイルスの感染が広がり続けて、まだまだ収束の様子が見えてこない中、ここ鳴門市に住んでいたいという定住人口をいかに確保するのか、鳴門市外へ移住しよう、転出しようとする方に、鳴門市に留まってもらうためには、どうすればいいのか、「鳴門市人口ビジョン2020」、「なると未来づくり総合戦略2020」に記載されている様々な方策を見直す必要が出てきているのではないか、との趣旨の質問であります。

さて、現在の鳴門市の人口は、男性 26614人、前月比△22人、女性 29006人、前月比△22人、合計 55620人、前月比△44人。世帯数は、26195世帯、前月比△7世帯、であります

「鳴門市人口ビジョン2020」の中に示されたアンケート調査によりますと、関西方面などの県外へ転出するよりも、県内への転出が多いのです。鳴門市から転出される方の約90%は、徳島市や、藍住町、北島町、松茂町へ転出されます。

その転出の主な理由は、結婚、仕事、生活住環境がその理由です。
今後、鳴門に住み続けたいですか、との質問には、一度は鳴門から出るが戻ってきたいという人が36%、占めています。

一方、鳴門市外に在住の方で、今後、鳴門市に住みたいですか、とのアンケートでは、実家があるから、職場が近いから住みたい、という方もいますが、多くの方が、住むつもりはないと答えています。

その理由は、既に鳴門市外に家があるから、津波が怖いから、買い物とかが不便だから、学区制度を含む子どもの教育環境、鳴門に活気がない、徳島中心部から離れている、というのが理由となっています。特に注目されるのが、子どもの教育環境、高等学校の学区制度であります。

以上のように、どこに住むのか、について、周りの環境や、職場に近いとか、いろいろな条件や理由がありますけれども、ここ一年半余り、今も新型コロナウイルスの感染が広がる中で、多くの方が一番に関心を持つようになったのは、私たちの周りの医療体制、ではないでしょうか。

鳴門市には、徳島県鳴門病院をはじめ、45の「医院、病院」、24の「歯科、歯科医院」、31の「薬局」があります。

診療科目は、内科、外科、精神科、泌尿器科、アレルギー科、小児科、整形外科、呼吸器内科、皮膚科、産婦人科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、眼科、神経内科、消化器内科、循環器内科、リウマチ科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、肛門外科、放射線科、麻酔科、心療内科、乳腺外科、糖尿病内科、ペインクリニック外科、腎臓内科、人工透析内科、歯科、

まさしく鳴門市全体が、総合病院、なのであります。

コロナ禍の中、定住する条件に、特に、安心・安全を考える事、医療機関・病院や、救急体制が充実している自治体であること、これが大きな条件となってきていると思います。

ここで、質問です。ウイズ コロナ、アフター コロナを見据えた対応についてでありますが、「鳴門市人口ビジョン2020」、「なると未来づくり総合戦略2020」の定住人口確保対策について、医療体制の充実した町であるという、安心・安全の視点から見直すことについて、質問します。

答 弁 ➀ ●
 ウイズコロナ・アフターコロナを見据えた定住人口確保対策の見直しについてですが、本市では、令和2年3月策定の鳴門未来づくり総合戦略2020に掲げる各種施策の推進により定住人口確保対策に取り組んでおります。

 一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大は、地域経済・社会に大きな影響を与えており、持続可能なまちの実現に向けては、感染症による意識・行動変容を踏まえた施策推進が重要であると認識しております。

 この度の感染拡大を契機として、都市部における働き方に変化が見られるなど、企業誘致や移住などの面において鳴門市を選択していただける可能性は従前よりも増していると考えており、暮らしの充実や地方への関心の高まりを本市への大きなひと・しごとの流れに繋げてまいりたいと考えております。 また、現在、策定を進めております次期総合計画や都市計画マスタープラン等においても、市民の皆様が本市について、どのように感じ、どのような点を重要と考え生活されているか、などについてお聞かせいただくため「まちづくり市民意識調査」を実施しているところであります。

 こうしたことを踏まえ、アフターコロナを見据えた定住人口確保対策の見直しについては、令和4年度に策定予定の次期総合計画において、お示しさせていただくとともに、社会環境の変化などをしっかりと見極めながら機動的に各種施策を推進することにより、現在本市にお住まいの方や今後住んでいただける方がこれまで以上に安全安心に暮らすことができる持続可能なまちの実現に取り組んでまいります。
広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式。平和への誓い。20210806。 2021/08/08
『私の兄は昭和15年12月1日に土浦海軍航空隊に入隊し、海軍一等飛行兵曹として、昭和19年2月5日、海軍の大艇を操縦中に殉職しました。二十歳の若さでした。戦後生まれの私は、仏壇に置いてある軍服姿の兄の写真でしか、知ることはできません。』
『若き16歳の兄は、どの様な思いで出兵し、家族や親せき・縁者の方々は、どの様な思いで見送ったでしょうか。そして、3年と3か月の後に、戦死です。』
『殺し合い、戦争で死ぬことに、何の意味と価値があるのでしょうか。仏壇に置いてある軍服姿の写真の兄は、何も語ってくれません。』
『私は、兄の、親と過ごした時間の短さ、自分の将来の夢を絶たれたこと、ただただ「無念であっただろう」と追悼するばかりであります。』
『原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式での子ども代表の「平和への誓い」こそ、兄への最高の供養であります。ありがとうございます。』

以下、【子ども代表の「平和への誓い」全文】

 私たちには使命があります。
 あの日、広島で起きた悲惨な出来事。
 そのことを知り、被爆者の方々の思いや願いを聞き、考え、平和の尊さや大切さを、世界中の人々や次の世代に伝えなければならないのです。

 昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。
 赤く燃え、真っ黒に焼け焦げてボロボロになった広島の町。
 「兄が死ぬより、わしが死んだ方がよかった。」
 大切な人が亡くなった悲しみと生き延びた者の苦しみには終わりがありません。

 心に深く傷を負った被爆者は、それでも前を向き、「僕ら若人の力によって、きっと平和な世界を築き上げてみせる。」と決意しました。
 悲しみや苦しみを抱えながらも、被爆者の方々は生きることを決して諦めず、共に支え合い、広島の町の復興に向け立ち上がりました。

 本当の別れは会えなくなることではなく、忘れてしまうこと。
 私たちは、犠牲になられた方々を決して忘れてはいけないのです。
 私たちは、悲惨な過去をくり返してはいけないのです。

 私たちの願いは、日本だけでなく、全ての国が平和であることです。
 そのために、小さな力でも世界を変えることができると信じて行動したい。
 誰もが幸せに暮らせる世の中にすることを、私たちは絶対に諦めたくありません。

 争いのない未来、そして、この世界に生きる誰もが、心から平和だと言える日を目指し、努力し続けます。
 広島で育つ私たちは、使命を心に刻み、この思いを次の世代へつないでいきます。

 子ども代表
 広島市立袋町小学校6年
           伊藤まりあ
 広島市立五日市東小学校6年
           宅味 義将
広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式。首相あいさつ。20210806。 2021/08/08
★原爆死没者慰霊式、平和祈念式は、
【何のための『式』なのでしょうか】
【日本国民の代表である首相のあいさつは、何の『意味』があるのでしょうか】
《原爆死没者を慰霊し、核兵器を廃絶して、二度と戦争をしないと誓い、平和を祈念する式です》
《国代表の首相のあいさつは、慰霊と、誓いと、祈念のためであります》

以下、(首相あいさつ 全文)
  『ただし、●【…】●の部分が、読み飛ばされました』
  『慰霊、誓い、祈念、何を読み飛ばしたのでしょうか』
  『兄を亡くした私には、大ショックでした』

本日、被爆76周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げます。
 そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 世界は今も新型コロナウイルス感染症という試練に直面し、この試練に打ち勝つための奮闘が続いております。
 我が国においても、全国的な感染拡大が続いておりますが、何としても、この感染症を克服し、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻せるよう、全力を尽くしてまいります。
 今から76年前、一発の原子爆弾の投下によって、十数万とも言われる貴い命が奪われ、広島は一瞬にして焦土と化しました。
 しかし、その後の市民の皆様のたゆみない御努力により、廃墟から見事に復興を遂げた広島の美しい街を前にした時、現在の試練を乗り越える決意を新たにするとともに、改めて平和の尊さに思いを致しています。
 広島及び長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、「ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない●【世界の実現に向けて力を尽くします。」と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。
 近年の国際的な安全保障環境は厳しく、】●核軍縮の進め方をめぐっては、各国の立場に隔たりがあります。このような状況の下で核軍縮を進めていくためには、様々な立場の国々の間を橋渡ししながら、現実的な取組を粘り強く進めていく必要があります。
 特に、国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石である核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持・強化が必要です。日本政府としては、次回NPT運用検討会議において意義ある成果を収めるべく、各国が共に取り組むことのできる共通の基盤となり得る具体的措置を見出す努力を、核軍縮に関する「賢人会議」の議論等の成果も活用しながら、引き続き粘り強く続けてまいります。
 被爆の実相に関する正確な認識を持つことは、核軍縮に向けたあらゆる取組のスタートです。我が国は、被爆者の方々を始めとして、核兵器のない世界の実現を願う多くの方々とともに、核兵器使用の非人道性に対する正確な認識を継承し、被爆の実相を伝える取組を引き続き積極的に行ってまいります。
 被爆者の方々に対しましては、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも、総合的な援護施策を推進してまいります。
 先月14日に判決が行われました、いわゆる「黒い雨」訴訟につきましては、私自身、熟慮に熟慮を重ね、被爆者援護法の理念に立ち返って、上告を行わないことといたしました。84名の原告の皆様には、本日までに、手帳交付の手続きは完了しており、また、原告の皆様と同じような事情にあった方々についても、救済できるよう早急に検討を進めてまいります。
 今や、国際平和文化都市として、見事に発展を遂げられた、ここ広島市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々の御冥福と、御遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、広島市民の皆様の御平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。令和3年8月6日 内閣総理大臣・菅義偉

【後日の記録のために、ここに掲載しました】