第3回(平成29年9月)定例議会 意見と要望。20170921。 2017/09/28
【質 問】 委託料 委託料について、であります。当初予算の審査の際に、委託内容である事業名と委託の予算額・委託料は、説明資料にも明示されますが、委託先については、未定が数多く見受けられます。 そして、多くの委託先が未定であるにもかかわらず、委託料の予算が可決、承認されていくのであります。 今年度、平成29年度の当初予算から、一般会計・特別会計について、各部ごとの予算案から、具体的に申し上げますと、
企画総務部の当初予算では、委託先が132件、委託料の合計が3億7884万1,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数122件、委託料が2億8182万2,000円、
経済建設部の当初予算では、委託先が239件、委託料の合計が6億989万8,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数が165件、委託料が4億7468万2000円、
市民環境部の当初予算では、委託先が93件、委託料の合計が3億8553万5,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数が70件、委託料が1億6934万1,000円、
健康福祉部の当初予算では、委託先が198件、委託料の合計が6億3870万6,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数が189件、委託料が4億3897万3000円、
教育委員会の当初予算では、委託先が131件、委託料の合計が1億9351万3,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数が125件、委託料が1億4937万6,000円、
消防本部の当初予算では、委託先が19件、委託料の合計が2647万6,000円、そのうち予算審査の段階で委託先が決まっていない件数が14件で、委託料が1807万7000円。
本年度、平成29年度の当初予算の一般会計総予算額は229億5,000万円であります。その予算の中で、総委託先が812件、総委託料が22億3296万9,000円、委託料は、一般会計ベースでは、約9.7%を占めております。
そのうち委託先が未定の件数が685件、予算総額にして15億3227万1,000円、一般会計ベースでは、約6.7%を占めております。
次に、企業局の企業会計では、資本的支出と収益的支出を合計して申し上げますが、
水道会計では、支出予算が21億4264万8,000円、この予算額のうち、総委託先が43件、総委託料が2億6099万4000円、会計予算全体の約12.1%を占めております。そのうち、委託先が未定の件数が40件、予算金額にして1億9554万2,000円、支出合計全体の約9.1%を占めております。
ボートレース会計では、支出予算が499億7519万1,000円、この予算額のうち、総委託先が120件、総委託料が36億5771万5,000円、会計予算全体の約7.3%を占めております。総委託先120件のうち、未定の数が110件あります。予算金額にして32億4632万6,000円、支出合計全体の約6.5%を占めております。
例えば、総務部、広報なると配布委託料、委託先は未定で予算額が674万2,000円とか、ボートレース会計では、場内サービス業務6806万7000円、清掃業務7616万6000円、これらは当初予算においては、委託先は未定、ということで予算審査されます。 そして、それらの予算が審査されて承認されれば、年度内に委託先が選定されて、事業が行われていきます。 しかし、委託先の選定方法、選定結果について、また事業の成果報告については、多くの場合、決算審査で審査されるまで、議会が承知、認知、知ることはありません。 もちろん委託先の選定方法に何も問題はないと思いますが、いま一度委託先の選定方法をお聞きして、課題がありましたら検討していきたいと思います。 ここで質問ですが、予算の中の委託先の選定方法についてお伺いいたします。 御答弁により、再問します。 【再 問】 委託料 予算の中の委託先の選定方法についてどのように選定しているのかお伺いしました。 関係法令に基づき、予定委託料が50万円以上は原則一般競争入札や指名競争入札の方法で委託先の選定を行っている。50万円未満は競争の原理が働く見積もり合わせなどの方法により随意契約で委託先を選定を行っているとのことであります。 また、指定管理者の選定などは、プロポーザル方式などで委託先を選定しているとのことであります。
一般の工事請負契約の締結、例えば学校給食センターの新築工事などについては、地方自治法第96条議会の議決を求めるとして、細かく1件ごとの議案として提出されてまいります。 一方、この委託料については、委託先の選定方法は、法令に基づいてであり、法令等の規定がない限り、委託料がどれほど多額でも議会の議決を伴わず、一般競争入札や指名競争入札の方法で委託先が決まってしまっているというように理解しております。 理解はできますが、予算審査のときに委託事業と委託予算額だけで審査していますので、その後、委託先の選定方法や委託先が決定すれば、決算審査まで待たずに、決定の都度、随時にそのことを議会に報告できないか、ということであります。 御答弁により再問いたします。 【意見 要望】 委託料 委託料につきましては、予算審査のときに委託先が未定の委託料について、委託先が決まるときに法令等の規定に基づき必要な事案については議会に事前審査をお願いしている。また、公募プロポーザル方式での選定結果は、鳴門市の公式ウエブサイトに公表しているとの御答弁でありました。 全ての委託料について、その委託方法が必ず適正かつ誠実であるとの前提でありますが、後々の決算審査のときまで全ての委託先が公開されないよりも、委託先が決まり次第公開したらどうですかという提案であります。 検討の余地があろうかと思います。御検討ください。
【質 問】 クリーンセンター周辺整備 クリーンセンターへの進入路について、 クリーンセンターの敷地の境界線について、 市道明神日出線の残りの区間の改良整備工事について、 進入路について。 クリーンセンターへの進入路については、搬入路について、とともに、平成15年9月第3回定例会から、今までに、何度も質問してまいりました。なぜなのか、それは、当初に予定されていた工事が完成していないからであります。
当初からの経緯をもう一度、振り返ってみます。 平成15年9月、第3回定例会において、当時の市長は、所信表明の中でこのように申されました。 『搬入路につきましては、北灘町櫛木の国道からの進入ルートを予定しておりましたが、相当の期間を要することが予想され、平成18年度の操業開始までに完成が見込めないことから、当分の間、工事用進入道路を拡幅し、搬入路として使用したいと考えています。』 そのとき、次のように質問しました。 『市長は、平成11年5月、改めて、ごみ処理施設の建設候補地15カ所を比較検討して、さらに平成11年11月には、板東中谷と瀬戸町浦代との比較検討を財団法人とくしま地域政策研究所に委託しました。そして、その比較検討結果をもとに平成12年2月28日、鳴門市・藍住町環境施設組合議会の平成12年第1回定例会において、この比較検討結果を尊重して建設予定地は瀬戸町浦代地区にすると決断した、と報告して、この時点で瀬戸町浦代が再度、建設予定地として決まったのであります。 この選定において、比較検討された項目は、工事費、ごみの収集効率性、そして参考として環境関係の調査がありまして、その結果、総合評価において、大麻町の中谷地区と比べて、瀬戸町浦代地区が優位な候補地であると評価されて、再度、建設予定地に決まったのであります。 さて、瀬戸町浦代と板東中谷との比較検討の中で、新ごみ処理施設へのアクセス道路の建設費という項目がありました。 1つは、国道11号線、櫛木からの進入道路980メートル、もう一つは、県道亀浦港櫛木線からの進入道路480メートルであります。 この瀬戸町浦代地区の2本の道路の工事費が約8億2,000万円、一方、大麻町中谷地区の道路工事費が約20億5,000万円であると評価されており、この工事費の点からも瀬戸町浦代が候補地として優位であると提示されて、瀬戸町浦代が再度、建設予定地として決定した、そういう経緯なのであります。 私はこの時点から、瀬戸町浦代にできる新ごみ処理施設クリーンセンターへの工事用進入路と施設完成後のごみ収集車がごみを搬入する道路、この2つの道は別々のルートがつくられるものと思っております。 新ごみ処理施設クリーンセンターが、大麻町中谷地区でなく、瀬戸町浦代地区に決定された要因の1つである進入路・搬入路の工事は、今も継続されているのであります。 そのときも御答弁として、 『搬入路として予定しておりました北灘町櫛木の国道からの進入ルートにつきましては、今後の建設スケジュールを精査し、再検討した結果、工事等に相当な期間を要し、平成18年度中の操業開始までに完成を見込めないことから、当分の間、工事用進入道路を拡幅し、搬入道路として使用していくことといたしましたので御理解を賜りたい』 このような答弁でございました。 そして、『では、当分の間とは、どれほどの期間なのでしょうか』との質問に『当分の間とは、工事が完成するまでです』とのご答弁がありました。 ここで質問ですが、国道11号線櫛木からの進入道路980メートルの計画の現状と今後についてどのようになっているのか、お伺いいたします。 御答弁により、再問します。 次に、クリーンセンターの敷地の境界線について。 この件につきましても、平成15年9月の議会から、何回も、境界線の課題について質問し、意見を申し上げてきました。 これも、当初からの経緯をもう一度、振り返ってみます。 鳴門市は、平成10年5月から6月にかけて、鳴門市土地開発公社が国への補助申請に急を要するということで、三井建設から登記簿上の面積で購入いたしました。当時から境界が確定していない土地がありましたという見解ですが、このような商取引、一般的に常識的に考えれば、土地の売り手である三井建設は境界を確定させる義務があります、もしくは境界の確定に立ち会うのに協力すべきでありまして、さらに鳴門市が、境界を確定することに使った費用は、三井建設が支払うぐらいの大手企業としての道義的な責任があろうかと私は思うのですが、というような質問をいたしました。 続きまして、質問の中で、いまだに半分近くの境界が確定していない不自然な状態で放置しておいては、鳴門市の市有財産としての保全上、将来的にもますます問題が広がります。周辺の地権者の方々に、早急に歩み寄って境界が確定できるよう努力していただきたい、このような意見を申し上げたのであります。 その後、地図の混乱地であることや隣接地の権利関係の複雑さ等から境界画定の作業が進まず、今になっても、残りの未確定の境界線が全く確定しておりません、とのご答弁もありました。 残っている約50%弱の境界確定について、このまま放置しておいてよいのでしょうか。境界確定の事業予算をつけるのかどうか、現状の問題点と今後の方針について、質問します。 御答弁により再問します。
次に、市道明神日出線の整備について。 この件も、平成19年2月の定例会において質問し、その後も課題として、何度も取り上げてきました。 そのときに理事者からは、市道明神日出線は、新ごみ処理施設クリーンセンターへの進入路、搬入路ではありません、という御答弁でありました。 この明神日出線の拡幅というのは、堂浦の海岸線の道路が災害などで通行不能になった場合を想定すれば、別の道路が必要であります。それも通行に便利で広い道路が必要でありますという御答弁であり、市道の幅を広げて整備する事業である、との説明でございました。 それで、この工事をどのように進めるのかという質問に対しまして、当時の建設部長はこのように答弁されております。
『明神日出線は、県道瀬戸港線、県道亀浦港櫛木線を結ぶ延長1,140メートルが市道改良の対象であり、平成15年度から平成22年度までの国庫補助事業採択を受けまして単年度補助事業といたしておりまして、危険で狭い市道の抜本的な改良工事を行うものでございます。総事業費は用地補償等を含めまして約11億円を見込んでございます。また、事業区間につきましては、5区間に分けて実施いたします。明神日出線改良工事の発注につきましては、各工事区間の建設業種別に国庫補助採択の範囲内で用地取得、周辺家屋の事前調査など工事着手に必要な条件が整った箇所から鳴門市工事等指名審査委員会に諮り、入札を行ってまいります』
このような御答弁でございました。つまり何度も申し上げますが、市道明神日出線の改良整備工事といいますのは、危険で狭い市道の改良工事であります。当時から市はそのような見解でございます。平成15年度から平成22年度までの国庫補助金を使う事業でありました。5区間に分けて必要な条件が整った箇所から実施しますと、そのような見解でございました。 しかしながら、現在の状況、現状は結果的には、明神の大元神社あたりから新ごみ処理施設クリーンセンターへの当分の間使用されている進入路、搬入路へ直結する区間だけが整備されております。このような状態でございます。現在の進捗状況と今後の対応、方針についてお伺いいたします。 以上、御答弁により再問いたします。 【意見 要望】 それぞれ御答弁をいただきました。意見と要望を述べさせていただきます。 クリーンセンターへの進入路につきましては、今るる御答弁ございましたが、その中で御答弁でもちょっと触れられておりましたけども、クリーンセンターのような大型施設への進入路が1本しか存在していないということは、いざというときにおいて、危機管理に重大な支障を来します。この点からしましても、もう一本のルートが早急に建設される必要がございます。この点何か御答弁がありましたら御答弁ください。なければ、今まで同様に当分の間──当分の間といいますのは、工事に着工するまでという意味でございますが、当分の間が5年になるやら10年になるやら、完成の時期が全く不確定な改良整備工事として、認識・受けとめておきます。
次に、クリーンセンターの敷地の境界線につきましては、隣接地の権利関係の複雑さ等から、作業が進まず、現在に至っているとの御答弁でした。 今のような対応、何もしていないかのような姿勢では、何年経過しても境界確定は絶対に出来ない、と思います。 市長をはじめ、担当者に、境界確定しようとする、その気持ちがあるのかどうか、であります。
次に、市道明神日出線についてでありますが、1区から3区の580メートルは平成20年3月に完成したということで、残りの区間につきましては、関係する地権者の同意が得られないので、測量などが行えないから、出来ません、との御答弁でありました。それならば、地権者の方の同意を求めて、どのような交渉、話し合いがもたれてきたのでしょうか。あれから、何年も過ぎてきています。その間に、市役所の誰が、真剣になって、どのようにして交渉してきたのでしょうか。 この道路は、先ほども質問の中で申し上げましたように、堂浦の海岸線の道路が災害などで通行不能となった場合に、それを想定して通行に便利な別ルートの広い道路が必要である、その必要性から始められた工事であります。 今の現状は、クリーンセンターへの進入路を搬入路として1区から3区までが完成しているだけであります。 本来の事業目的は、災害対策の最たるものでありませんか。この道路が完成していたら、このような事故も、あのような災害も起きていなかったのに、ということになるやも知れません。 そうならないように、当初の計画通りに、早急に完全な形で残り区間を開通させることが行政の責任であると思います。 現在、いつまでに、どのようにすることになっているのか、何か、御答弁がありましたら、御答弁ください。 今こそ、事業達成へのスピード、その必要性が最優先されるべきであります。
|