平成27年6月議会 一般質問。20150605。 2015/06/07
第二回定例会において、本会議で、質問しました。
(以下、概略を掲載します)
質問項目
@鳴門市の人口構成について ・人口減少について ・高齢化について
➁鳴門市の財政状況について ・特別会計について ・地方公営企業会計について
質 問 この四月、満開の桜に迎えられて入学した鳴門市の新一年生、小学生は、435人、中学生は、503人であります。 新一年生の児童・生徒数を見ると、団塊の世代の私たちの時は、私は第二中学校で、学年だけで330人余りいて、全校生徒、先生方を入れて、1,000人余りいましたので、子どもたちは、大きく減少しています。 このたび提出された「鳴門市スーパー改革プラン2020」。 こちらには、「鳴門市の置かれた状況」として、人口減少・高齢社会の到来と題して、鳴門市の人口推移が載っています。 鳴門市の人口減少の現状と課題について、また、この人口減少に対して、どの様に取り組もうとしているのか? 一方、鳴門市の高齢化の現状と課題について、また、この高齢化に対して、どの様に取り組もうとしているのか?
次に、特別会計と地方公営企業会計について 社会保障関係費である「国民健康保険事業」「後期高齢者医療」「介護保険事業」、それぞれの特別会計における一般会計からの繰入金の内容と、その状況について。 そして、人口減少や少子高齢化の進展が、各特別会計に与える影響と、その課題に対する取り組みについて。 地方公営企業会計の水道事業とモーターポート競争事業の財政状況は、どの様になっているのでしょうか。 地方公営企業会計の水道事業とモーターポート競争事業において、財政状況を踏まえ、それぞれの課題にどの様に取り組んでいくのでしょうか。 意 見・要 望 現在の「行政システム」からすれば、約半分の「生産年齢世代」が、約半分の「子どもたちと、老人世代」を支える構図は、大変な事態であります。 すなわち、医療介護費の負担の増加や労働力の低下して、その影響で税金の収入の低下することは、鳴門市の行政・自治体の業務が遂行できなくなる、ということであります。 そのために、人口が減少しないように、増加するようにとの、様々な対策が講じられようとしていますが、果たして、それで、現状のような「行政システム」を続けて行くことが可能なのでしょうか。
人口は、これから、益々、減少します。
決算書で見てみますと、 義務的経費は、 平成9年度では、「138億5,150万円」で、歳出予算の55.5%、 平成25年度では「132億8,618万円」で、歳出予算の56.7%、 余り、大差ありません。
しかし、問題は、その内訳です。 義務的経費は、「人件費」「扶助費」「公債費」で構成されていますが、 「人件費」は、 平成9年度では「87億544万円」で、歳出予算の34.8%、だったのですが、 平成25年度では「47億5,497万円」で、歳出予算の20.3%、 「扶助費」は、 平成9年度では「33億411万円」で、歳出予算の13.3%、だったのですが、 平成25年度では「51億4,887万円」で、歳出予算の22%、 「公債費」は、 平成9年度では「18億4,195万円」で、歳出予算の7.4%、だったのですが、 平成25年度では「33億8,234万円」で、歳出予算の14.4%、だったのですが、 人件費が、大幅に減少して、その分、扶助費と公債費が、大きく増加しています。 これからも、高齢化が進み、それに伴う「扶助費」(生活保護費や福祉施設での高齢者や障害者の支援などに必要な費用)は、益々、増えてまいります。
確実に、増え続けて行きます。
そして、一方では、投資的経費、いわゆる「まちづくり事業費」は、 平成9年度では「49億4,308万円」で、歳出予算の19.9%、だったのですが、 平成25年度では「27億2,847万円」で、歳出予算の11.7%、となってきました。
今までは、職員数の減少で、人件費が減少して、その分を、扶助費と公債費に回せていました。 しかし、これから、団塊の世代が退職していったという、急激な職員数の減少、この方策は使えません。 ご答弁にあるような「高齢化」の現状、これは、高齢者への対応策であって、高齢化社会から生まれる「予算の変化」への対応策ではありません。 高齢化により、これから進展する「扶助費の増加」への対応策が、提言されていません。 ここの点を、私は、質問しているのです。
鳴門市の、いわゆる、社会構造の変化に伴い「行政システム」の変革を、どうするのか? を質問しているのです。
この点、後日、各常任委員会で、第6次総合計画の審議とともに、聞いてまいりましょう。
(概ね、この様な質問でありました)
さて、
○鳴門市の人口構成の「変化(特に生産労働人口の減少)」とその「財政需要」、それに対応するための新たな「財政改革」。 これは、鳴門市が、今まで経験したことのない事態であります。
○どうしていくのか、鳴門市よ。ここ数年、正念場です。
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